今年度、四日市市立山手中学校が『「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に係る文部科学大臣表彰』を受けました。

 

 コミュニティ・スクールは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支える仕組みです。

 

 『「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に係る文部科学大臣表彰』は、今年度全国で112組、三重県で3組の表彰であり、その中に四日市市立の中学校のコミュニティスクールの取り組みが選ばれたことは大変喜ばしいことであります。

 

 四日市市は、以前より『コミュニティスクール』の活動に力を入れており、平成27年度は八郷小学校、平成28年度は中部西小学校、平成29年度には中部中学校、令和元年度には水沢小学校、令和2年度には四郷小学校(令和3年度は未実施)が表彰を受けており、ここ7回で6校が表彰を受けており、全国的にも本市のコミュニティスクールの取り組みが高く評価されています。

 

◆山手中学校の『コミュニティスクール』の取り組み

 

 平成23年から、四日市版コミュニティスクール学校運営協議会(CS運営協議会)として市内でいち早く指定を受けており、「地域の子どもは地域が育てる」ことを基本として、CS運営協議会は「学校の応援団」として協力し、「山手中学校区で育ってよかった」と思える生徒を育てています。

 

 主な取り組みとして、以下が挙げられます。

 

①福祉体験教室

②地区防災教室

③クリーン大作戦

 

①福祉体験教室

 福祉体験教室は、社会福祉協議会が中心となり、包括支援センターと連携し、民生委員、地域の福祉施設や関連企業とともに、車いす体験、視覚障がいの体験、敬老会との交流などを行っており、生徒は実際に体験することで、障がいのある人の苦労や思いなどに気付くことにつながっている。

 

②地区防災教室

 地区防災教室は、海蔵地区防災会が中心となり地域住民も参加して防災倉庫の中の備品等を実際に使用し、災害時の防災、減災や自助、公助について考えるきっかけとなっている。

 

③クリーン大作戦

 地域学習の一環として実施している「クリーン大作戦」は、生徒の居住区の清掃活動で、PTA役員、自治会の協力を得て、長年続く取り組みで、居住区をきれいにすることで、地域への愛着が育つとともに、近所の大人との交流の場としても一翼を担っている。

 

 現場で熱心な取り組みをされてきた、関係者の皆さんに深く敬意を表します。

 

 この様に、四日市市では、コミュニティスクールを通して、学校と地域が一体となった学校づくりに力を入れています。

 

 現在、四日市市は「教育するなら四日市」を掲げ、教育環境の充実に取り組んでいますが、こういった現場の取り組みが全国的に評価されたことは非常に意義のあることだと認識しています。


 今後も、全国から注目される学校を目指して、積極的な取り組みを進めていきます。