昨年の12月23日、日本経済新聞社・日経xwomanが毎年、三大都市圏の主要市区と全国の政令指定都市、道府県庁所在地、人口20万人以上の都市を対象に、自治体の子育て支援等に関して調査を行っている『共働き子育てしやすい街ランキング』の2022年版が発表されました。

 

 対象となる180自治体中、四日市市は、2022年のランキングで過去最高となる全国6位、東海地区(愛知・岐阜・三重・静岡)で2位、三重県で1位となりました。

 

 四日市市は、2017年以降、当ランキングの順位を年々上げてきており、遂に全国ベスト10入りを果たしました。

 

 2015年から2021年のランキングの推移は以下の通りです。

 

 圏外(2015年)⇒圏外(2016年)⇒49位(2017年)⇒42位(2018年)⇒27位(2019年)⇒24位(2020年)⇒21位(2021年)

⇒6位(2022年)

 

 まだまだ、本市においても子育て施策に関する課題は山積していますが、他の自治体と相対的に比較すると四日市市の子育て施策は先進的であるといえます。

 

 四日市市では私が市長に就任した2016年以降、「子育てするなら四日市」「教育するなら四日市」のスローガンを掲げ、子育て・教育環境の充実を最重要課題として取り組んできました。

 

 その成果が着実に現れてきていること、嬉しく感じています。

 

 今回の2022年ランキングにおいては、認可保育所や学童保育といった「子育て関連施設(インフラ)」の充実度に加えて、自治体独自の不妊治療助成や2人目以降の子育て支援など「少子化対策に力を入れているか」という点が重視されました。

 

 四日市市のランキングを押し上げている、代表的な取り組みとして、いくつか紹介します。

 

①保育園の待機児童ゼロを実現

 2016年度時点で三重県内で最多、県内の6割の保育所待機児童を抱えていた四日市市ですが、保育園等の受け入れ枠を大幅に確保し、2019年度に年度当初の待機児童ゼロを9年振りに実現出来、それ以降も継続しています。

 

②病児保育室は県内最多

 病児保育室は現在、県内最多の市内に4ヵ所開室しており、一昨年10月からネット予約受付を開始しています。

 

③子ども医療費の窓口負担無料化の対象が中学生まで(県内市では唯一)。対象者全ての所得制限を撤廃。

 全国的に遅れていた三重県の子ども医療費の窓口負担の無料化。四日市市では、平成30年4月診療分から県内で初めて未就学児を対象に医療費の窓口負担の無料化を実施し、令和2年9月からは県内で初めて対象を中学生までに拡大。その際、所得制限も撤廃しています。

 

④学童保育所が7年間で1.5倍に

 学童保育のニーズが急増する中、各地区の運営協議会の皆さんと連携を図り、学童保育所を平成27年度末の46ヵ所から令和4年度1月には69ヵ所と増設しています。

 

⑤保険適用後も不妊治療支援

 不妊治療に対する保険適用が今年度から開始されましたが、それに加えて市独自で治療費を上限5万円まで補助しており、一人6回まで利用でき、第2子以降も申請可能となっています。

 

 今後も、「子育てするなら四日市」「教育するなら四日市」をスローガンに、子育て世代から選ばれるまち、四日市を目指し、各種施策の実施に積極的に取り組んでいきます。

 

≪日経BP:共働き子育てしやすい街ランキング2022≫