四日市商工会議所、四日市港利用促進協議会、四日市市、四日市港管理組合、国土交通省 中部地方整備局 四日市港港湾事務所で構成する「四日市みなとまちづくり協議会」では、昨年11月に『四日市みなとまちづくりプラン〔基本構想〕』を策定し、四日市地区の活性化に向けた将来像を取り纏めました。

 

 現在、四日市港は、霞ヶ浦地区にて国際物流ターミナル(81号岸壁)整備事業を進めており、物流機能の強化を図っています。

 

 この様に、現在、四日市港の物流機能は、四日市地区から霞ヶ浦地区に移行しており、四日市地区における物流量は減少傾向にあり、大変寂しい状況にあります。

 

 これまで四日市港は、貿易港として発展を遂げてきた経緯があることから、市民レベルでは縁遠く、憩い楽しめる空間ではありませんでした。

 

 この物流が霞ヶ浦地区へ移行しているこのタイミングで、四日市地区に人流を生み出し、市民に愛され親しまれる港に転換していこうという構想が『四日市みなとまちづくりプラン』となります。

 

 『四日市みなとまちづくりプラン』では、大きく「千歳運河賑わい創造プロジェクト」「第1埠頭及び周辺地区再生プロジェクト」を掲げています。

 

 「千歳運河賑わい創造プロジェクト」では、千歳運河沿いを物流のための運河から、賑わいの空間としての運河に再生していきます。

 

 短期的には、イベントの実施によって賑わいを創り出し、運河沿いのプロムナードの整備を継続して進めていきます。

 

 長期的には、賑わい拠点の場を整備します。

 

 

 「第1埠頭及び周辺地区再生プロジェクト」では、老朽化した第1埠頭エリアを海辺の賑わい拠点として再生します。

 

 港湾関連施設の既存ストックを有効活用しながら、みなとまちの‘’賑わい、交流、観光‘’の機能を持った土地利用を図ります。

 

 

 現在、「四日市みなとまちづくり協議会」では、『四日市みなとまちづくりプラン』の推進に向けて関係者が連携し、様々な取り組みの検討を行っています。

 

 四日市市が、近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅に掛けて取り組んでいる『中心市街地再開発プロジェクト』と並行して、四日市港の四日市地区においても新たな動きが出てきました。

 

 今後、『中心市街地再開発プロジェクト』と『四日市みなとまちづくりプラン』の連携も図りながら、四日市港 四日市地区の再生に繋がる取り組みを進めていきます。