7月24日、四日市公害判決から50年を迎えました。
7月23日に開催した「四日市公害判決50年展 記念講演会(南川元環境事務次官)」の冒頭にて、判決から50年という節目にあたり、市長としての挨拶を行いました。
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≪挨拶要約≫
7月24日に四日市公害裁判の判決から50年を迎えます。
四日市公害は、本市を語る上で外すことの出来ない歴史です。
私達は、四日市公害で苦しまれた方々、そして今もなお苦しまれている方がいらっしゃることを決して忘れてはなりません。
四日市公害の経験を真正面から受け止め、伝えていくことは、今の四日市を生きる私達の責務です。
市民、企業、行政が一体となって環境改善に取り組み、今の青い海、青い空があります。
50年の節目に今一度、私達はしっかりと四日市公害の歴史や教訓を学び、心を一つにしてより良い環境を次の世代へ引き継いでいかなければなりません。
現在、環境問題は、公害問題に留まらず、多様化しています。
引き続き、四日市市は環境先進都市として、様々な環境問題に対し、全力で取り組んでいきます。
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様々な環境課題がある中、現在、世界的に大きな流れとなっているのが地球温暖化に伴う「カーボンニュートラル(脱炭素)」の取り組みです。
四日市市においては、現在、国の示した2050年のカーボンニュートラルの実現、2030年度に2013年度比で温室効果ガスの46%削減に向けて、『第4期四日市市環境計画』の改定を進めています。
市としての具体的な部門別の数値目標と目標達成に向けた取り組みの策定を進めています。
産業部門においては、3月に行政(国・県・市)、企業、関係機関、有識者等が参画する『四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた検討委員会』を立ち上げ、7月20日に第2回目を行い、具体的な取り組みに繋がる部会が立ち上がっています。
その他にも、8月9日から市内全24地区で始まる「地域づくり懇談会」にて私が直接、市民の皆さんからカーボンニュートラルへの取り組みについての意見や提案を聴取します。
更に、市民2,000人、市内事業者300社、公害防止協定締結事業所45社へアンケート調査を行います。
様々な当事者から、直接意見を伺い、これらを『第4期四日市市環境計画』の改定に反映させ、オール四日市でカーボンニュートラルへの取り組みを進めていきたいと思います。
環境先進都市として、四日市市はカーボンニュートラルへの取り組みも積極的に実施していきますので、市民・事業者の皆様のご協力を宜しくお願いします。
なお、現在、そらんぽ四日市「四日市市立博物館」では企画展『四日市公害判決50年展』を8月28日(日)まで実施しておりますので、皆さんのご来場をお待ちしております。