5月22日に、地域産業を支える物流拠点である『四日市港』にて、『四日市港霞ヶ浦地区国際物流ターミナル整備事業』の着工式が行われました。

 

 昨年3月末に、国土交通省から「四日市港霞ヶ浦地区国際物流ターミナル整備事業」の新規事業化が発表され、今年から事業が着工されています。

 

 具体的には、四日市港霞ヶ浦地区の北埠頭に新たに耐震強化した81号岸壁を整備するというものです。

 

 四日市港霞ヶ浦地区では、近年、臨港道路 霞4号幹線や新名神高速道路が開通する等、背後圏とのアクセスが格段に向上し、港の利便性が高まっています。

 

 加えて、東海環状自動車道の全線開通が令和8年度に控えており、今後、岐阜県と四日市港との繋がりより強固なものになり、更なる四日市港の物流需要の高まりが期待できます。

 

 現在は、新型コロナウイルスの影響で、外貿コンテナ取扱高等はコロナ前の水準より落ち込んでいるものの、今後の需要の高まりを見据え、四日市港霞ヶ浦地区の機能強化は不可欠なものとなっています。

 

 今回の事業化決定により、コンテナ貨物量の増加や船舶の大型化への対応が図られ、加えて、現在分散しているコンテナ部門が新ターミナルに集約出来ることになることから、四日市港の業務の効率化や大規模輸送の実現が可能となります。

 

 地域産業の競争力強化やサプライチェーンの強靭化に資する港湾機能の強化に向けて大きく前進することになります。

 

 また、防災・減災の面でも、耐震強化岸壁の整備により、南海トラフ地震などに備えるための大規模災害時の港湾物流機能の確保に繋がり、企業の事業継続、社会・経済活動を維持する上でも非常に大きな役割を果たすことになります。

 

 当国際物流ターミナルは、令和8年度に暫定供用が開始され、令和10年度の完成を予定しています。

 

 このことから、令和8年度には、四日市港霞ヶ浦地区国際物流ターミナルの暫定供用と東海環状自動車道の全線開通が同時に実現し、当地域の物流を考える上で、四日市港は極めて重要なポジションを担うことになります。

 

 四日市港の更なる飛躍が期待出来ます。

 

 四日市市としては、今後も国、県、四日市港管理組合、そして地域関係者と緊密に連携し、円滑に事業が進捗し、早期整備が図られる様、全力で取り組みを進めていきます。