四日市市指定有形文化財である「旧四郷村役場」が、今年6月に築100年を迎え、今月末から耐震補強・修理工事に入ります。

 

 「旧四郷村役場」は、後に東洋紡績となる三重紡績を創業し、私立四日市商業高校の設立に貢献するなど四日市の産業や教育発展に尽くした伊藤伝七(十世)が投じた寄付金をもとに、四郷村の役場として大正10年(1921)に建設されました。

 

 昭和18年(1943)、四郷村が四日市市に統合されて四日市市役所四郷出張所となり、昭和54年(1979)に四郷地区市民センターが新設されたことにより役所機能が移管され、現在は四郷郷土資料館として活用されています。

 

 「旧四郷村役場」には、木造2階の建物に3階塔屋が併設されており、和式と洋式を合わせた和洋折衷の建物になっています。

 

 19世紀にアメリカで流行スティックスタイルという建築様式や、1910年代から30年代にかけてパリを中心に西欧で栄えたアールデコという装飾様式が採用されており当時は『日本一の村役場』と言われました。

 

 詳細は、以下の旧四郷村役場のホームページをご覧下さい。

 

《旧四郷村役場HP》

https://www.city.yokkaichi.mie.jp/kyouiku/bunkazai/kenzoubutu/yogoushiryoukan/pg1537.html

 

 その「旧四郷村役場」ですが、平成28年に実施した耐震診断で、震度6~7の地震で倒壊する可能性が高いと判定されたことから、今月末から耐震補強・修理工事を行うこととなりました。

 

 工事を令和5年に完了し、夏以降のリニューアルオープンを予定しています。

 

 文化財的価値が非常に高い、本市の貴重な財産である「旧四郷村役場」が、より市民の皆さんに親しまれ愛されるものとなる様、工事を進めていきます。

 

 リニューアルオープンを楽しみにしていて下さい。