国が進める『GIGAスクール構想』が、四日市市でも本格化しており、学校現場における積極的なタブレット端末の活用による先進的な取り組みが現場で行われています。

 

 四日市市では、令和元年度から教育現場におけるタブレット端末の導入を進めており授業等での活用を進めてきました。

 

 そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大により、オンライン授業や家庭学習へのタブレット端末の活用の声が高まったことから、国は1人1台タブレット端末の大幅な前倒しを決めました。

 

 この国の流れに応じ、本市では令和2年度中に、全ての市立小中学校にて1人1台タブレットを実現しました。

 

 そして、今年度当初からタブレット端末を用いた授業や家庭学習を本格的に展開しています。

 

 また、学校におけるタブレット端末のサポート要員として、ICT支援員を配置し、現場での教員のサポートにあたっています。

 

 四日市市では、オンライン学習教材「学んでE-net!」を先駆けて導入し、コロナ禍における学校休業期間中においても家庭学習に活用する等、コロナ禍での児童・生徒のサポートを行ってきました。

 

 これらの経験を活かし、これまでタブレット端末の使用は学校内でのみと限っていたものを、今年の夏休みにおいては市内の全ての小中学校の児童生徒にタブレット端末を自宅に持ち帰らせ、宿題や家庭学習に活用することとしています。

 

 夏休みに全児童・生徒に、タブレット端末を自宅に持ち帰らせ、タブレット端末を用いて宿題に取り組ませている自治体はまだ珍しく、三重県内においても数える程しかありません。

 

 タブレット端末は基本的に自宅のインターネット環境を利用しますが、環境が無い家庭でも使える様に設定をしています。

 

 今、市内の多くの小中学生は、タブレット端末に向き合い夏休みの課題に取り組んでいることでしょう。

 

 残り2週間程です、最後の数日に追い込まれることの無い様に頑張って下さいね。

 

 夏休みの宿題にも活用されているオンライン学習教材「学んでE-net!」は、自らの判断で、異なる学年の問題にもチャレンジ出来、学習の振り返りや予習も自由に行えます。

 

 そして、それぞれのタブレット端末がオンラインで学校と繋がっていることから教員が児童・生徒の宿題の進捗状況を把握出来るので、それぞれの家庭での過ごし方についても知ることが出来ます。

 

 加えて、教員としてもこれまで必要であった、宿題プリントの作成や印刷、宿題確認の時間が削減されることから、教育現場の働き方改革にも繋がっています。

 

 『GIGAスクール構想』を進める上で、夏休みにおける全児童・生徒のタブレット端末の家庭への持ち帰りは、本市として初めてで、県内でも珍しい試みとなりますが、様々な検証を行い、今後の教育現場の向上に繋げていきたいと考えています。

 

〔四日市市HPより〕