リーマンショックにて四日市市は、人口流出が流入を上回る人口流出都市に転じましたが、平成27年から再び人口流入都市へと回帰しました。
そして、昨年の平成29年はリーマンショック以降で最多の人口流入超過となりました。
今、四日市市に人が集まってきている状況にあります。
その人口動態を年齢別に分析すると、今の四日市市の現状そして、抱える課題が見えてきます。
平成29年は全体として、494人の流入超過となりました。
その中で、最も流入超過となっている年代は21~30歳です。
21~30歳では733人の流入超過となり、若い世代の人口流入が四日市市の全体の人口流入を牽引していることになります。
この原因は、産業都市四日市の特性にあり、若い世代が就職等で市外から四日市に移り住む傾向があるといえます。
若い世代が四日市に集まってきていることは、まちの活力にもつながり大変喜ばしいことでもあります。
その一方で、31~40歳、41~50歳そして0~10歳は転出超過となっています。
31~40歳、41~50歳、0~10歳の転出超過数の合計は、245人にのぼります。
これは、単身で四日市に移り住んできた若者が結婚して、家を建てる際に四日市近郊を選択する傾向があると考えられます。
ここに四日市市が抱える課題があります。
今、四日市市エリアにおいては有効求人倍率は全国平均、三重県平均よりも高く、雇用条件も良い状況にあります。
四日市市は働く場所として選択されていますが、いざ家庭を持ち家を建てるとなると四日市近郊を選択する世帯が一定数あるという事です。
四日市市は、働く場所としては勿論のこと、住む場所、生活する場所として選ばれなければなりません。
特に、居住地を選択・意思決定する子育て世代に対するアプローチは重要となります。
四日市市は、これまでも子育て世代から選ばれるまちを目指し、『子育てするなら四日市』『教育するなら四日市』というスローガンを掲げて、子育て・教育に力を注いでいます。
平成30年度においても、子育て・教育分野については力強い取り組みを行っていきます。
当ブログにて各種施策についても掘り下げていきます。
人口動態から、その自治体の現状と課題を読み解くことが出来ます。
人口の社会増にこだわり、積極的に市政運営を進めていきます。
《関連ブログ》
・【四日市市:平成29年にリーマンショック以降最多の社会増を達成】人口流入都市『四日市市』へ!
⇒https://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12353067792.html