現在の四日市市立図書館は、竣工から今年で43年となります。


 四日市市立図書館が開館100周年を迎えるにあたり平成17年に市民の意見を取り纏めた提言(「市民に求められる四日市市立図書館像について」)が行われましたが、その後も新図書館に関する大きな議論が行政、議会で行われる事はありませんでした。


 しかしその後、四日市市はまちづくりの最も基本となる計画である「総合計画(平成23~32年度)」に『新図書館構想』を明記します。


 そして、第2次推進計画(平成26~28年度)において、平成28年度に「新図書館に関する整備構想の策定」を行うという方針を示したのです。


 この事により、平成28年度に迫ったこの時期に四日市市の新図書館構想が大きく取り上げられる様になってきました。


 四日市市議会では、特定のテーマに関して議員有志で調査・研究を行う「議員政策研究会」として『新しい図書館を考える分科会』を設置し、新図書館構想について議会側からも積極的な関与の姿勢を示しています。


 私も、議員政策研究会『新しい図書館を考える分科会』のメンバーとして、他の先進都市の事例調査、研究に関わっています。


 また、先日1月18日には議員政策研究会のメンバーで、昨年7月に開館した岐阜市の中央図書館の視察に伺いました。


 公立の図書館では、これまでの図書館像を打ち破る形でTUTAYAが運営する「武雄市図書館」が脚光を浴びました。


 一方、ずさんな運営実態も明らかになり、TUTAYA図書館は全国的にも大きく取り上げられました。


 「どういった形態の図書館にしていくのか」


 多くの事例を調査しながら、本市に合った形態を模索していかなければいけません。


 市は、コンパクトシティのまちづくりの観点、公共交通機関の利用、中高生など交通弱者にとって利便性を高めること等から、新図書館は中心市街地に整備する事が望ましいと考えています。


 今後、現在行われている「中心市街地活性化推進方策検討会」での検討結果を踏まえ、市の方針が決まっていくことになります。