『今、教育現場に何が必要か?教育現場で何が求められているのか?』をテーマにとする第3回目のブログとなります。


 教育環境を取り上げた当テーマは、皆さんになじみの深いテーマであることからいつも沢山のご意見いただいております。

 第1回のブログでは、現在四日市市で平成26年度から平成28年度に掛けて進められている総額4億5,800万円を投じた「小中学校の特別教室(図書室・視聴覚室・音楽室)」へのエアコン設置事業について取り上げました。


・【今、教育現場に何が必要か?】教育現場の今後の大型投資に迫る!~小中学校特別教室にエアコン設置~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12026576743.html


 そして、今、議会では小中学校の全普通教室へのエアコン設置の声があります。


 小中学校の特別教室へのエアコン設置が来年度の平成28年度で完了するので、その後の展開を踏まえた意見だと捉えます。


 平成26年2月定例月議会の教育民生常任委員会で行政から提示された資料によると、小中学校の全教室にエアコンを設置した際の設置コストは29億3,300万円と試算されています。


 現在実施している特別教室だけのエアコン設置コストは、4億5,800万円ですから単純に引き算をすると小中学校の全普通教室へエアコン設置は、24億7,500万円となります。


 全教室に一度にエアコンを設置する場合と、特別教室に設置した後に改めて普通教室に設置する場合とでは、事業の実施工程も変わりコストは一致はしませんが、今回の議論では大きな差異は無いと仮定し約25億円と想定します。


 室温が35度を超える教室存在することを踏まえると子どもたちの健康に与える影響を考え、普通教室へのエアコン設置もある程度考えていかねばならないのだと思います。


 しかし、昔よりは真夏日が増えている傾向にあるものの、それは各年でその状況は変わり、気象庁のデータを見ると20年程前から大きく夏の環境が変わっているといい難い状況です。


 我々の時代ですと教室には冷房器具は何もなかったものが、今では各教室に扇風機は設置されています。


 こういった状況を考えると、限られた財源の中、エアコンがどこまで必要なのか(全教室で必要なのか)は慎重に検討していかねばなりません。


 あれば良いものは数えられない程ある中、教育現場での優先順位をどう考えていくかの問題提起を当ブログで続けていきます。