2月19日に実施した一般質問で、「学校長の専決事項」を取り上げました。


先日からブログでも紹介している『小山田小学校の学童保育』について、一般質問で切り込んだ形です。


 国は「放課後子ども総合プラン」を打ち出し、学童保育の計画的な整備等を進める方針を示しました。


 放課後子ども総合プランでは、「新たに学童保育所を整備する場合には、学校施設を徹底的に活用することとし、新たに開設する学童保育所の約80%を小学校内で実施することを目指す。なお、既に小学校外で学童保育所を実施している場合についても、ニーズに応じ、小学校の余裕教室等を活用することが望ましい。」としています。


 つまり、今後の学童保育は学校施設の積極的な活用を図っていくということを国が方針を打ち出しているのです。



 しかし、前回のブログで紹介した様に、このタイミングで『小山田学童保育所設立準備委員会』が小山田小学校に余裕教室(空き教室)の活用を打診したにも関わらず、小山田小学校の空き教室の利用がかなわなかったのです。


《前回ブログ》

・【四日市市の学童保育の実情】小山田地区に学童保育を!②~立ちはだかる壁《施設確保編》~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11988454462.html


 現在、四日市市の学童保育所で学校施設を利用が認められている学校は、「塩浜小学校」「富田小学校」「富州原小学校」「神前小学校」「桜小学校」「八郷小学校」の6つです。


 現在の小山田小学校は普通教室12に対して、学級数が8あり空き教室が4つあります。


 ちなみに、先程例に挙げた6つの小学校の内、「富田小学校」は普通教室30に対して学級数が27あり空き教室が3つ、「神前小学校」は普通教室14に対して学級数が12あり空き教室が2つなのです。


 空き教室数が小山田小学校よりも少ない学校で、学童保育に空き教室の利用を認めているのです。


 冒頭にも記載した様に、国は学童保育に対して学校施設の積極的な活用方針を掲げており、小学校を所管する四日市市教育委員会においても空き教室の積極活用を図るという考えを持っています。


 学童保育に対して空き教室の利用を認める権限は「教育委員会」にあります。


 権限のある教育委員会が、学童保育に対して空き教室の積極活用を図ろうとしているにも関わらず、今回小山田小学校は学童保育への空き教室利用が認められなかった訳です。


 全体の考え方と現場の対応が異なっている現状があるのです。


 これは、小山田小学校だけの問題ではなく、今後学校施設を利用したいと考えている他の学童保育全てに対する問題なのです。


 今回の一般質問において、教育委員会の方針と実際に現場で行われている対応が異なることに対して、四日市市の真の方向性を問いただしました。


 今後の学童保育に対する余裕教室の活用に対して、教育委員会は積極的な方向性を示し取り組んでいくとの答弁があり、本市の学童保育に対する姿勢の明確化を図ることが出来ました。



■過去の関連ブログ


・【四日市市の学童保育の実情】学童保育空白地域、小山田地区に学童保育を!~学童保育設置の動き~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11986355157.html


・【四日市市の学童保育の実情】小山田地区に学童保育を!②~立ちはだかる壁《施設確保編》~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11988454462.html