今回のブログでは、小山田地区における「学童保育所設置」の動きを例に取って四日市市における学童保育の現状を書いていきます。




 前回のブログでも述べた様に、四日市市内における学童空白地域は実質的に「小山田地区」のみとなっています。


《前回ブログ》

【四日市市の学童保育の実情】学童保育空白地域、小山田地区に学童保育を!~学童保育設置の動き~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11986355157.html  


 その「小山田地区に」学童保育所設置の動きが出てきました。


 小山田地区の学童保育所設置の動きは10年程前にもありましたが設置の直前で資金的な問題から頓挫したという歴史があり、地域として学童保育所設置には慎重な姿勢を持たれる方が多い傾向があります。


 そんな中、前回のブログでも紹介しましたが私の中学校時代の同級生である平山くんが、『小山田学童保育所設立準備委員会』を立ち上げ現在学童保育所設置に向けて尽力しています。


 色んな話を聞いていく中で、学童保育所設置に向けて大きく2つの課題があることが分かって来ました。


 その2つは、『施設』と『指導員』の確保の問題です。


 今回は『施設の確保』について、触れていくことにします。


 前回のブログでも触れましたが、四日市市の場合学童保育は『民設民営』方式ですので、施設も民間が準備しなければなりません。


 市内に42ある学童保育の施設は、「民家」「店舗」「集会所」「学校の余裕教室」等を利用したり、「自ら専門施設を建設」したりしています。


 四日市市は、学童施設の家賃の2/3(年間上限80万円)、新築建設費の2/3(上限900万円)の補助を行っています。


 資金的なことを考えると「民家」「店舗」「集会所」「学校の余裕教室」が賃借出来るのが一番経済的ではあります。


 しかし、それが叶わない場合、「新築」という選択肢になりますが、ある一定の新築となると建設費は1,000万円を超えてきます。


 仮に1,000万円が新築費としてかかったとすると、四日市市から2/3の667万円の新築費補助が出ますが、残り333万円は民間が負担しなければなりません。


 学童保育は保護者の有志の方が中心になって立ち上げるケースが多いので、この場合数百万円もの新築費を保護者個人の方が建て替えなければならないのです。


 こういった事から、立ち上げ当初の「新築」は非常にハードルが高いものとなっています。


 『小山田学童保育所設立準備委員会』は、まず小山田小学校に「余裕教室(空き教室)」が利用出来ないかと打診に行きました。


 余裕教室とは、今後5年間の利用予定が定まっていない教室です。


 市民の目線から考えると、小学校の児童がそのまま小学校で学童保育を利用出来ることがベストと考えるのが普通だと思います。


 しかし、小山田小学校は余裕教室が無いという理由で『小山田学童保育所設立準備委員会』の打診を断ることになるのです。


 現在、38ある公立小学校の中で最も生徒数が少ない小山田小学校でなぜ余裕教室が存在しないのか。


 次回ブログでは、小学校の余裕教室利用の大きなハードルを書いていきます。