11月定例月議会における一般質問で『有害鳥獣対策』について取り上げました。


 先日のブログにおいても、鹿や猪に対して有効な『電気柵』について記事にしました。


【拡大する有害鳥獣被害にどう立ち向かうか】増加する「電気柵需要」に行政は応えられるか!

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11960161406.html


 今回のブログは、11月定例月議会一般質問にて取り上げた『有害鳥獣対策』に関する第2弾の記事を書いていきます。


 今回クローズアップするのは、『サルの駆除』です。


 現在、四日市市に生息するサルの群れは2つ(A群、B群)あります。

A群は水沢・桜・小山田・川島・四郷・内部を中心エリアとし、B群は桜・水沢を中心エリアとして活動しています。



 A群、B群共に、1年前までは百数十頭の群れを成していました。


 この前提を踏まえて、今回の一般質問では大きく分けて3つの提言を行いました。


①「サル大量捕獲囲いわな」の南部地域への増設


 昨年度、350万円の補正予算で2台設置された「サル大量捕獲囲いワナ」が大きな成果を上げているのです。


 この「サル大量捕獲囲いワナ」は、A群対応で川島地区、B群対応で桜地区にそれぞれ1台ずつ設置されているのですが、なんと設置1年で合計117頭〔川島地区設置(A群用):40頭、桜地区設置(B群用):77頭〕のサルを捕獲しているのです。


 こういった実績をみても「サル大量捕獲囲いワナ」の導入は成功だったと言えます。


ただ、この「サル大量捕獲囲いワナ」は、サルの被害エリアの北側に固まっています。


南側でも被害は拡大しているので、今後は小山田地区等のサルの被害エリアの南側にも設置する事を提案しました。


②サルどこネットによる「第三の群れ」の把握


 先ほど述べた様に、四日市市にはサルの群れはA群、B群の2群があるとされています。


これら2群は、サルどこネットという団体が、群れのサルに発信器を付けて常時群れの居場所を把握しています。


 この情報に基づいて、猟友会が駆除を行っています。


しかし、最近A群からはぐれたサルの群れが新たな群れを形成したという情報を入手しました。


その新たな群れは、小山田地区の山田町、内部地区の南小松町、北小松町に被害を及ぼしています。


 ただ、この新しい群れはサルどこネットの管理下にはありません。


 ですから、猟友会の方がリアルタイムで当群れの居場所を把握することが出来ず、この群れの対応に手をこまねいているのです。


 これらに対応する為に、新たなサルの群れについてもサルどこネットでの把握を行って頂きたいという提言を行いました。



③猟友会費等の一部行政負担の検討


 近年、猟友会のわな免許取得者が増えています。


 これは、有害鳥獣対策に苦しむ方々が立ち上がり、自ら有害鳥獣を駆除しようという動きが出ているのです。


 そういった動きを受けて、いくつかの自治会では、有害鳥獣駆除の為にわな免許を取得するのであれば、個人の趣味や生業で取得するのでは無い為、自治会でその猟友会費等を負担していのです。


 私が知るだけでも、水沢野田町や小山町等いくつかの自治体の動きを確認しています。


しかし、よく考えれば個人の利益では無い為、自治会が負担しているのですが、有害鳥獣対策は広域に影響するもので、そもそも自治会の利益でも無く、四日市市全体の利益につながるものと言えます。


 そうであれば、有害鳥獣対策に限ってですが、わな免許関連費用の一部を市が負担してもいいのではないかという提案を行いました。


 他自治体の事例を調べましたが、伊賀市が有害鳥獣対策にあたる方に対して、年間1,000円ではありますが任意保険料の負担を行っています。


 有害鳥獣被害が拡大する中、有害鳥獣と対峙する為にこういった市のスタンスも必要ではないかという点を訴えました。



 「サルの駆除」について、これら大きく3つの提案を行いました。


これらの訴えがどこまで受け入れてくれるのかは、後日の報告にさせて頂きます。


行政には真剣に有害鳥獣対策に取り組んで頂きたいです! 



≪過去の関連ブログ≫

■【平成25年度8月定例月議会 一般質問】

拡大する有害鳥獣被害にどう立ち向かうかⅠ〔ブログ:3回シリーズ〕


《「追い払い」から「駆除」へ》

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11601681036.html


《市への3つの提案》

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11602357333.html


《その後:四日市市の有害鳥獣対策、大きな前進!積極的な施策展開の効果に期待!》

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11759037948.html


■【平成26年度11月定例月議会 一般質問】

拡大する有害鳥獣被害にどう立ち向かうかⅡ


《増加する「電気柵需要」に行政は応えられるか!》

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11960161406.html