今回のブログでは、小中学校における学力テストの学校別成績の公表について書いていきます。


 前回のブログで紹介した様に、2014年度の学力テストにおいて今年も三重県は全国的に下位に低迷しました。


 ちなみに、小学校6年生の全科目の平均正答率は全国最下位となりました。


 四日市市の子供達の成績というと、小学校はに三重県平均は上回っているものの全国平均は下回る結果となり、中学生においては三重県平均、全国平均共に上回る結果となりました。


《前回のブログ》

【全国学力テスト】~小学校正答率で三重県が最下位!~どうする四日市市の子供達の学力~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11937155834.html


 私がなぜ子供達の学力についてブログで取り上げるのか。


 学校は子供達に様々な学びを与える場です。


その中の一つに学問を教えるという大切な役割もあります。


 そうであるならば、沢山の子供達にある一定の学力は兼ね備えて欲しいと考えます。


学力テストの結果が低迷しているという問題は、子供達一人一人の学力の善し悪しを評価するものでは無く、全体として子供達を取り囲む学習環境がどうかという問題であると捉えています。


 従って、学歴主義や勉強が出来る出来ないとかそういった次元の話ではありません。


小中学校を所管する四日市市として、子供達にどういった学習環境を提供していけるか。という、大きな視点の話なのです。


 四日市市の市議会議員として教育環境に責任を持つという意味で子供達の学力については真剣に向き合わなければならない課題であると考えます。


 さて、本題に戻ります。


 国は、2014年度から全国学力テストの学校別成績の公表を基礎自治体の同意を前提に認める事としました。


 それを受けて、三重県教育委員会は三重県下の各自治体に全国学力テストの学校別成績の公表について前向きな対応を求めています。


 しかし、ほぼ全ての自治体で学校別成績の公表を行わない方針が取られています。

 

 学校別成績の公表は様々な議論があるものの、私は前向きに検討していくべきだと考えます。


 情報を公開した上で、関係者で何が課題で何を改善していけばいいのかという事を真剣に議論しなければならないと考えます。


 臭いものに蓋をしていては何の議論も起こりません。


学力テストの結果は学校の問題だけでなく、家庭や地域という環境も影響します。


公表することによって全体を巻き込んだ議論を起こしていくべきだと思います。


 学校間の序列を生むという意見もありますが、序列が生まれると予測しているという事は親御さんは少なからず子供の学力向上に期待しているという事の裏返しです。


 そうであれば、その期待に真正面から応えていくのが、あるべき姿なのでは無いでしょうか。


 ここで、興味深いデータを紹介したいと思います。


 静岡県の川勝知事が昨年度の学力テストの小学校6年生の国語Aの科目で、静岡県が全国47位と最下位をとった事から、基礎自治体の同意を得ずに独断で全国平均を上回った86の小学校の校長名を公表しました。


 基礎自治体の同意を得ないこの行為は大きな波紋を呼びました。


 この手法の良し悪しは置いておいて、その結果今年度の静岡県の小学生国語Aの学力テストの結果は、なんと全国27位、国語Bにおいては全国8位にまで向上しているのです。


 昨年度の校長名の公表が現場に対して大きな危機感、プレッシャーを与えたのは確かと言えます。


 子供達の教育環境をどうより良いものにしていくのか。


継続的な議論や検討が必要であると考えます。