1月17日の教育民生常任委員会において、教育委員会から『土曜授業』の段階的実施についての方針が説明されました。


 我が国では平成14年度から国の方針の下に、各学校において完全週5日制が導入されてきました。


 その週5日制の方針が大きく変わろうとしています。


 文部科学省では、昨年の3月に『土曜授業に関する検討チーム』を立ち上げ、土曜授業の復活に向けた検討が行われてきました。


 そして、9月に「最終まとめ」が公表され、そこで設置者(各教育委員会)の主体的な判断で土曜日に授業を実施することが可能となる様に『学校教育法施行規則』の改正を行うといった内容が報告されました。

(その後、11月に『学校教育法施行規則』は改訂)


 簡単に説明すると、各自治体の教育委員会の判断で、土曜授業の実施が可能となるのです。


 その流れを受け、四日市市を含む三泗地区の4市町の教育委員会は、土曜授業実施に向けた協議を始めています。


 土曜授業が実施される背景には、子供達の土曜日の過ごし方が大きな影響を与えています。


先に紹介した文部科学省が立ち上げた『土曜授業に関する検討チーム』の報告書によると、小中学生の子供を持つ親に「子供の土曜日の過ごし方」についてのアンケートを行っています。


 その結果、小学生の保護者の半分程度、中学生の保護者の4~5割が、「子供は土曜日に、家でテレビやビデオ・DVDを見たり、ゲームをしている」と回答しているのです。


 そもそも週5日制は、学校外における体験活動の充実を図る事を目的としていたにも関わらず、実際には十分な体験活動を行えていない(言い換えれば有意義に土曜日を過ごせていない)子供達が多いという実態があるのです。


 こいった点も、土曜授業実施の大きな要因となっているのです。


 これまで市内小中学校では運動会や授業参観等で土曜日に授業を実施する事もありましたが、それは全て代休という形で別に休みが取られていました。


 それが、これからは代休が発生しなくなるという事になります。


 土曜授業の採用を見送る教育委員会がある中、土曜授業実施に積極的な本市の教育委員会の判断は一定の評価をすべきだと考えます。


 ただ、この土曜授業の実施においても、首を傾げたくなる背景があるのです。


次回のブログでは、土曜授業の実施の裏側に迫っていきます。