【葉と根の物語】 葉っぱたちは思っていた。 私が太陽の光を取り込んでいるからこそ この木は生きているのだ。 根っこたちは思っていた。 私が大地の水と栄養を吸い上げているからこそ この木は生きているのだ。 ある嵐の日、雷が落ち、大木がまっぷたつに折れ、生い茂った葉のついた上半分は地に落ちた。 葉っぱたちは慌てて、全力で仕事をしたけれど 何かが足らないことに気づいた。 根っこたちも慌てて、全力で仕事をしたけれど 何かが足らないことに気づいた。 葉っぱは、根になることが出来ないので、 幹に根を出すように願った。 根っこは、葉になることが出来ないので、 幹に葉を出すように願った。 葉っぱと根っこは、 あまりにも違いすぎて、 あまりにも遠くにいたので、 同じ幹で繋がっているにもかかわらず お互いが何をやっているのかよく知らなかったのだ。 同じ幹で繋がっていて、 一本の木として存在し、 それぞれが十分に違う仕事を果たし、 存在していたのだということを その時 葉っぱと根っこは、知るに至った。 雷が落ちたから。 感謝 http://morimajo.com #光の森テラス #木

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