短縮形のオンパレード文はいかがなものか。
もりぐちです。どうやら仏教のレポートをあともう一本書かないと単位がもらえないらしく(通信学生は大変),ビデオ見て終わりちゃうの?!と今更焦っております。一回NGをくらっても十分間に合いそうな予感はしますが問題はネタ探しからしなければいけない点。あぁめんどくさい。さて,タイトルの「短縮形のオンパレード文はいかがなものか」。これは私が特に教科書を使って中1~中2の「えいご1ねんせい」に教えているときに思うことです。学校の教科書本文は '自然な会話文' を目指しているのか,be動詞の短縮形がかなりの頻度で登場します。・ここまでは許せる決まり文句I'm sorry.You're welcome.That's right. No, I don't.・ここからは必ず分解して教えるべきであろう文It's biryani.That's curry. That's the~.I'm here.She's not a ~. He's a ~.They're pictures of ~.Who's ~?上位層の子(つまり基本的な英単語はほぼ身についている子)でも本文穴埋めをさせるとほぼ動詞を落っことします。たとえば,「私はここにいます。」に対してI here.などと書くわけです。えいご1年生がですよ,ザッツだのイッツだのフーズだのと言い慣れてしまうことは恐ろしいことです。カッコ抜きの問題や英作文で見事にbe動詞が抜け落ちますから。言い慣れる(英語を使って発音する方)を優先するのであればそのような教科書でよいでしょうけれど,どうせ学校のテストはリーディングの筆記90%,リスニングの筆記10%で口述試験はありません。教科書の内容と実際の試験内容とがちぐはぐだと感じるのです。重箱の隅をつつくタイプのテスト問題を作らないと差が出ないのは理解していますが,「ふつう」の生徒たち,たとえば「単語を正しく読めるようになり,意味を覚え,正しく書きとれるようになるレベルから頑張らないといけない子たち」にとってはカッコの数≠実際の使用単語数という問題はあまりにも負荷が大きすぎるのです。そりゃ中1で英語は嫌いになるよね,と思う今日この頃です。- - -余談です。教科書本文が(決まり文句系以外で)短縮形を使っていたら,私は本文よりも1単語多くカッコ抜きにして練習問題を作成します。そして直後に「※2回目は短縮形を使って表す」と毎回書き添えて,2行目に教科書本文と同じ単語数でのカッコ抜き問題を作成します。そこまでしても,身につく早さは人それぞれ。考え方を身につけさせるのはとっても大変ですし「表の左?右?どっち?」と毎度言うのも根気のいることです。