こんにちは、りゅう子旦那です。


今年も菊水堂には、このお菓子の季節がきました。
春の朝生の代表選手です。

ここで多少の蘊蓄(ウンチク)を・・・

桜もちには2種類あります。



関東風(長命寺餅):小麦粉あるいは白玉粉の生地を焼いた皮で、


餡をクレープ状に巻いたもの。



竜の軌跡 ~市政と家族、故郷大牟田 時々和菓子~


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関西風(道明寺(餅)):糯米を蒸かして干し、粗めに挽いた粒状の道明寺粉を用いた皮に、


饅頭のように餡を包んだもの。


竜の軌跡 ~市政と家族、故郷大牟田 時々和菓子~

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大牟田は関西で修業した職人さんが多いので関西風が多いです。


よくおはぎと同じと思われますが、


おはぎは、糯米(もち米)を蒸して作り、


桜もちは上記のように道明寺(粉)を戻して作ります。


道明寺(粉)は「干し飯(ほしいい)」と呼ばれ、昔は


旅人や戦場での携帯保存食として用いられていました。


さて、もう一方の関東風の桜もちを作っているのは


大牟田では菊水堂一軒です(多分・・・)。


菊水堂には昔、東京から職人が来ていたので


その名残りだと聞いています。




ここで、良く聞かれる質問:


「桜の葉っぱは食べていいの?」

勿論、食用ですから食べていいです。

でも私は食べません・・・



理由は2つ、


1つ目は、関東風の本家、長命寺の桜もちは


桜の葉2,3枚で完全に包むような形になっています。


関東では今でも、葉を取って食べる人が多いそうです。


2つ目は、食感。

私は葉を食べた時の葉のスジが当たるのが嫌いなのです。

折角のやわらかな感触を邪魔されるようで・・・


よく「葉と一緒に食べないと折角の風味が味わえない」と言われます。

出来立ては確かにそうですが、

2,3時間も経てば十分に香りは餅に移ります。

また餡自体に桜の香りを付けている店もあります。


基本は「自分の好みで食べればよい」と思います。



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色んなウンチクが分かった上で、


竜の軌跡 ~市政と家族、故郷大牟田 時々和菓子~
菊水堂の桜もち