暑いなかではありますが、TV東京の「新美の巨人」でソールライター展の紹介をしていたので、渋谷ヒカリエまで出掛けてきました。
渋谷は大規模な再開発が進行中なので、駅や街の歩き方が頻繁に変わり、落ち着きません。生きているうちに、完成形をみることは難しいでしょう(笑)
ソールライターは、カラー写真を初めて芸術として認めさせたアメリカ人の写真家です。
父親が高名なユダヤ人ラビだったので、彼もユダヤ教の神学校に進んだのですが、印象派やナビ派、広重や北斎等浮世絵の影響を受け、親の反対を押しきって画業に転向したそうです。
後に写真に向かいますが、生活のためファッション雑誌の撮影を始め、類いまれな色彩と構成で高い評価を受けました。
当時のカラー写真はモノカラーより低い評価にあり、芸術とは認められていなかったそうです。
色彩がとてもきれいで、モデルの背景のセンスが1950年代の作品としてはぶっ飛んでいます。