解釈改憲で集団的自衛権行使を容認 | すくらんぶる=えっぐ

解釈改憲で集団的自衛権行使を容認

今日は日本の歴史の転換点かも知れません。すなわち、時の為政者の都合によって、憲法上の規定をどうにでも解釈出来る道筋を開く事になったからです。

戦後の日本では憲法により基本的人権が保障され、エホバの証人は自由に宗教活動をする事が出来ました。しかしその自由が当たり前のもの、未来永劫続くものと考えるのは危険かも知れません。

エホバの証人がナチス政権下で残忍な迫害を受けた事は有名です。しかしナチスは、当時最も進歩的な憲法を持つ(ただし大統領の権限は強大だった)と言われた国で台頭したのです。それと同じ事が、平和と自由を謳歌しているこの現代の日本で起こらないという保障はどこにもありません。

平和な時代だからこそ、どんな事が起きてもいいように、常日頃から備えておく必要があるのではないか、そう思います。

1978年の「エホバの証人の年鑑」には、とても身の引き締まるような出来事が載せられています。1963年に、アフリカの国リベリアで起きた事件です。平和裏に開催されていたエホバの証人の大会に兵士が突然乱入し、国旗に敬礼するよう強制して、出席していた兄弟姉妹に残忍な迫害を加えたのです。

この迫害の時は残念な事に、大勢の兄弟達が妥協してしまいました。リベリアの兄弟達は国家からの迫害に関して、「リベリアではそんな事は起きない」と楽観視していました。それでもこのような事件が起きてしまったのです。

私達すべてが肝に銘ずべき教訓がこの中には含まれているのではないかと思います。

年鑑によれば、忠誠を保った兄弟達は「文字の読めない人や高い教育を受けた人などあらゆる階層の人から成っていました。ただし、彼らは忠実に集会に出席していた人たちでした」。