
世の中にはたくさんの「当たり前」がありますよね。
一般的には、「○○は××なのが当たり前」と思いこみ信じて疑わないことは、よくないことと言われます。
当たり前と思うことで物事の本質を考えなくなる‘思考停止状態’になるのはまずいということでしょう。
具体的には、思想統制された国の状況や、おかしな論理が横行した末に重大な不祥事を起こす会社の例を考えるとわかりやすいと思います。
しかし、一方で、【元気な会社】には独自の「当たり前」が数多く存在するということも、最近よく感じます。
「社長を含む全従業員でトイレ掃除をするのは当たり前」
「障害者を積極的に雇用するのは当たり前」
「出産後も、復帰して働き続けるのは当たり前」
「周りがそれをフォローするのも当たり前」
「残業はゼロが当たり前」
「評価は周りのメンバー全員からされるのが当たり前」
「評価理由はすべてフィードバックされるのが当たり前」
「給料はアップダウンがあって当たり前」
「年齢や社歴に関係なくリーダーになるのは当たり前」
などなど、多くの社員が共通の前提条件に立ち、人事マネジメントを徹底したり足並みを揃えて仕事をすることで会社の価値を向上させるという姿は、特に優良な中小企業でよく見られるように思います。
もちろん、これらが全部正しいということではなく、会社によって色々な考え方があっていいのですが、「こういう価値観が浸透すれば組織が活性化し、生産性が上がるはずだ」という仮説を立てたうえで会社独自の「当たり前」を意識的に作っていくことは実は重要なことなのではないでしょうか。
会社独自の「当たり前」=会社の風土ということもできます。望ましい会社風土を作っていくことが人事マネジメントの目指すところですから、人事制度やその他の施策を通じて、「当たり前」をいかに形成していくかが人事の大きな役割だと言えそうです。
「△△の常識は世間の非常識」と揶揄されるケースもありますし、「当たり前」がマイナスに働かないような注意だけは必要ですが・・・・・