こんにちは、薪ライフコンサルタントのオガワです。
オガワの自宅に「薪ボイラー」の設置して、
薪でエネルギーの自給自足に向けて、鋭意準備を進めています。
ただ、
そもそも「薪ボイラー」とは、
あまり聞きなれない言葉だと思います。
この記事では、
・薪ストーブと違う、薪ボイラーのメリット
・薪ボイラーって、どう使うの?
・薪ボイラーのデメリットはあるの?
について、まとめてみます。
薪ストーブと違う、薪ボイラーのメリット
薪ボイラーって何なの?にお答えする前に、
まず、ボイラーについて説明します。
「ボイラー」は、お湯を沸かす機械のことです。
薪でお湯を沸かせる機械なので、「薪ボイラー」です。
薪ストーブと何が違うかというと、
「お湯を作ることができる」というところが違うんです。
お湯で部屋を暖めるパネルヒーターや床暖房があれば「暖房」ができます。
そのほかに、お風呂やシャワーにも使えます。
あとで詳しく話しますが、
お湯を貯めておけば、いつでも使える。
(火をつけなくても大丈夫・2つ以上のお部屋も暖めることができる)
お風呂に使える、貯めておける、
は、薪ストーブとは違うメリットですね。
しかも、薪を自分で作れば、光熱費削減にもなります。
ちなみに、
「薪でお風呂」といっても、五右衛門風呂ではないんです(笑)
メーカーさんも何社かありますが、実物は、こんな感じ…
㈱森の仲間たちの製品です。
←オガワ家は、このボイラーが来ます
このほかにも、
エーテーオーさんも有名ですね。
薪ボイラーって、どう使うの?
薪ボイラーの使い方は、薪ストーブと近いと思います。
薪に火をつけて(着火)、
薪が尽きるまで燃えて、お湯ができます(燃焼)
火種が残っているうちに、薪をくべます(薪の追加)
↓
↓
着火から再投入までは、
だいたい2時間前後といったところでしょうか?
(広葉樹だと、もっと火持ちすると思います)
薪ストーブと違うところは、
基本的に屋外に置く、
というところでしょうか?
そういう意味では、置き場所と暖房する場所を分けられるので、
置きやすい、というメリットもあると思います。
薪ボイラーのデメリットはあるの?
いろいろいいところもある薪ボイラーなんですが、
当然、デメリットがあります。
せっかくなので、ここがデメリット!
というところをお伝えします。
ここでは、薪ストーブと比較したときのデメリットです。
・火が見えない!
・設置スペースが庭に必要(薪ストーブより面積は少し必要)
・初期費用は薪ストーブよりは比較的高額
(初期費用は、暖房する部屋の数にもよります)
・薪ボイラーで暖房やお風呂にするのに、設計が必要
といったところでしょうか。
火が見えない、というのは、
薪ストーブで、ユラユラする炎を見たい‥
と思ってた方からすると、結構残念に思われるところです。
正直に言えば、優雅な暮らしのツールとしては、薪ストーブが断然いいと思います。
一方で、薪ボイラーは、積極に自給自足をしたい、木がいっぱい余ってる、という方にはオススメしたいところです。
あと、設置スペースは、我が家だと1.5m四方を使います。
まあ、薪を使いたいと思う人は、余裕のあるお庭がある人が多いと思うので、
何とかなる面積ではないでしょうか。
初期費用は高額になりますが、
お風呂の燃料を薪に替えていけるので、
光熱費の削減の効果は大きくなります。
我が家でいえば、20年くらい使い続けると、
初期費用分が賄えるくらいの効果はありそうです。
要するに、投資したお金を20年でチャラになると。
ワタシとしては、子どもの教育の意味でもそれなら十分と考えています。
(この辺は、お家の状況やガス・灯油の値段にもよりますが…)
都道府県によっては、家庭用の再エネの機械を購入するときに、
補助金がもらえるところもあります。
そうなると、もっと経済面でもメリットがありますね。
残念ながら、私の住む東京都では、木材を使うボイラーは補助金がありませんでした(T_T)
東京だって森はあるのに‥ちょっと残念。
あと、最後の設計が必要、というところは難しいところです。
ここが薪ボイラーの普及しづらい点だと思います。
ワタシ自身は、薪ボイラーも含めて木をエネルギーにする、
木質バイオマスボイラーの設置に関わってきました。
なるべく薪ボイラーを選択する人が少しでも増えるように、
どういう使い方がいいのか、
誰にどう頼むのがいいのか、
そういうコツをお伝えしたいなと思っています。
みんなが、薪ライフを楽しく過ごすために
都会の無機質な家やライフスタイルではなく、
ローカルで自然に恵まれた生活がしたい人にとって、
薪ストーブは憧れのアイテムです。
でも、もっと自給自足を目指したり、光熱費を減らしたいときには、
薪ボイラーという選択肢もあります。
薪は、失われつつある「森と人の関係」をつなぐ架け橋、
だと思っています。
だから、どっちも、どんどん普及して、
楽しい薪ライフを過ごすひとが増えてほしいです。
そういう選択のとき、迷ったときに、
まっさきに相談に乗れる存在であるよう、
我が家で実践して、このブログで様子をお伝えしていきますね。
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