おはようございます。
国際認定テクニカルアナリストのもりです。
ドル/円の月足をみると、6月にMACDがシグナル線を
下抜けて、デッドクロスとなり売りシグナルが点灯しました。
MACDがデッドクロスとなったのは、2007年8月以来、
約7年振りです。
ドル/円 月足
過去20年間を振り返ると、1998年9月、2002年6月、
2007年8月と3回デッドクロスとなっています。
1998年9月にデッドクロスになった際には、
1998年8月の高値147.66円から1999年12月の安値
101.31円まで下落し45.35円、円高になりました。
2002年6月にデッドクロスになった際には、
2002年1月の高値135.15円から2005年1月の安値
101.69円まで下落し33.46円、円高になりました。
2007年8月にデッドクロスになった際には、
2007年6月の高値124.14円から2011年10月の安値
75.31円まで下落し48.83円、円高になりました。
月足MACDがデッドクロスした際にはいずれも
大きな円高がおこっています。
今回も同様に大きな円高になるかというと、
ここまでの円高局面にはならないと思いますが、
2014年1月の高値105.47円から10円超の円高に
なる可能性は考えられます。
何故かというと、
2011年10月の安値75.31円からのエリオット波動では、
第5波が2014年1月2日の高値105.47円をもって終了
した可能性が高いからです。
第1波:2011年10月31日の安値75.31円~2012年3月15日の高値84.19円
第2波:2012年3月15日の高値84.19円~2012年9月13日の安値77.13円
(ジグザグ型)
第3波:2012年9月13日の安値77.13円~2013年5月22日の高値103.74円
第4波:2013年5月22日の高値103.74円~2013年10月8日の安値96.56円
(トライアングル型)
第5波:2013年10月8日の安値96.56円~2014年1月2日の高値105.47円
すなわち長期波動における(1)波が終了した可能性が高く、
現在は(1)波のドル高・円安局面の修正波、(2)波で
推移しているとみています。
(2)波は通常、A波、B波、C波の3波構成のジグザグ型になりやすく、
(1)波の上昇幅に対して38.2%押しから61.8%押しまで調整が入る
と言われています。
そのため、ドル/円の(2)波の下値目標は75.31円から105.47円
までの上昇幅に対する38.2%押し水準の94.00円、50%押し水準の
90.50円、61.8%押し水準の87.00円などが考えられます。
(2)-A波が2月4日の100.76円で終了し、現在は(2)-B波からC波
に転じつつあるところで、100.76円を下抜けた際に(2)-C波入りが
確認されます。
また、10ヵ月サイクルに基づくと、(2)-C波のボトムは
11月前後になると考えられます。
最後まで読んでいただき有難うございました。
このブログにご関心をお持ちになりましたら、
お気に入りまたはブックマークにご登録
お願い致します。
当ブログは信頼できる資料と考えられる情報に基づき作成されていますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、
投資家ご自身のご判断でなされるようお願い致します。
