重機人間ユンボルがいかに物凄いか、いかにズレまくっているか、
については前回のご紹介コメントでおわかりいただけたかと思います。

で、主人公のユンボルなんですが、ドヴォーク重機士団の団長であったバルが、
ゲンバー大王にあっさり蹂躙されてしまった時から5年後。

バルのクローンとしてミニバルが生まれて来ます。
それが主人公の重機人間ユンボルなんです。

設定五歳児!働く自動車に一番興味をもつ年頃ですね。
でもバルは、身体は五歳児、心は30過ぎです。

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このユンボルとはドクター・ドカルドという人によって作られた改造人間です。
ドクター・ドカルドとはプリンプリン物語のルチ将軍みたいな、横長な頭蓋骨をもった人なんですが、
同じくジャンプの名作、ボボボーボ・ボーボボの軍艦みたいに頭が前に伸びてしまった人です。

で、重機人間というだけあって、ユンボル・バルは手がショベルになっちゃっています。
この重機化された手のことを「テツグンテ」と呼ぶのですが、これがいろんな重機形態に変化します。

このあたりは、鋼の錬金術士と同じような戦闘スタイルなんですね。
手が自在に伸びて、ドリルやショベル、建築解体用の破砕グラップルに変形する。

そして、旧ドヴォークのリベッタ姫と共にゲンバー帝国に立ち向かうというストーリーなんです。

さらに、このテツグンテを自在に操るためには「ユンボル工法」(ユンボルクンポー)という、格闘技系、もしくはドラゴンボール的な拳法指南の要素が取り入れられております。
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ここまでを整理すると、

身体は五歳児、心は30過ぎ→名探偵コナン君の要素

テツグンテの自在変形→鋼の錬金術士の攻撃パターン

ユンボル工法というカンフー修行→ドラゴンボールの修行要素

と、そこそこ売れ線狙いのいろんなストーリーアイテムが埋め込まれております。
で、ありながらユンボルは連載打ち切りになってしまっている。

なぜなのか?

重機人間ユンボルは、ここまで読んでいただいた方々にもご理解いただけたように、
絶対売れる!っていう要素がてんこ盛りなのに!

そこら辺をジャンプ編集部があざといと言うには、設定やキャラクターの作り込みの一生懸命さに払拭されてしまいます。

まあ、成功すれば関連オモチャ製品など作り放題だったと思いますけど。

なぜかわかりませんが、人気が出なかったみたいなんですよね。

そこらあたりをいろいろと考察していきたいと思います。

今回出てきた土木・建築ワード

テツグンテ 鉄と軍手

クンポー 工法(こうほう)のチャイナ風読み換え

リベッタ姫 リベット


ということですが続けていたいと思います。