建築関係者ならみんな知っている、知らなくても知らない間に設計工事に必然的に織り込まれている。
それがプラスターボードという素材です。
「石膏ボード」とも言われますが、、

これが現在作られている建築物の壁のほぼ構成部材なんです。
設計図や建物の仕様書に書かれている「P.B」というやつです。
設計事務所や工務店の新人君などはこのP.Bの意味もわからず壁面に「P.B厚9.5」と記入していたりもします。

これは一体なんなのか?
石膏とボール紙ですね。

これが、億ションでも500万円ハウスでもビルでも学校でも病院でも高級料亭でも牛丼屋でも
ほぼ全ての建物に共通の壁面材料なんですよ。
骨組みにベニヤをネイルガンでバすっバすっバすっ、プラスターボードはビスでウィ~んウィ~ん
で壁は出来上がりなのです。
クロスをはがせば、ジュラク壁を落とせば、漆喰をはがせば、タイルをはがせば、塗装の下地は
みんなこのプラスターボードってちょっと悲しくないですか。

石膏ボードとは、紙と紙でサンドイッチした石膏板のことですが、9.5ミリとか12ミリとか15ミリとかの厚みに種類があります。大きさも910×1820とか910×2420とかの大きさのものなどがあります。

日本では年間で4億㎡くらい使われているといわれていますが、この素材日本全国あらゆる場所であらゆる建物に使用されているのですが、そのほぼ8割近くは1社でほぼ寡占状態になっています。
市場の8割を占有するって凄い状況、でも実際そうなってしまっているんですね。

先日来の真壁、大壁、小舞竹、衣摺による塗り壁の世界とはまったく異なったインスタントな壁面構成を可能にした画期的な素材ともいえるものです。
建築業界の「水」とか「空気」みたいに誰も意識していない素材なんです。