やっぱり君が好き(53) | mori--coのブログ

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高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

「おはよ。頭痛い。」

「アンナおはよ。昨日は珍しく飲み過ぎたみたいだね。はい。お水」

苦笑いをして水を受け取る。

「あっ!センターに電話しないと。」

「泰ちゃんがしてくれたみたい。午前中までお休みするまで全部してくれたよ。こんなに気が利く優しい子って居ないよ。あんたは幸せ者よ」

「はいはい。私は幸せ者ですよ。もう少し寝るね。11時に起こしてね」

そう母親に伝え部屋に戻った。

「アンナ~。時間だよ。お母さんパートに行くからね。また帰りたくなったらいつでも帰っておいで」

「う、うん。」

寝ぼけ眼で返事する。

けたたましいアラームで飛び起きる。

「やばっ。お母さん起こしてくれてないじゃん! もう!うるさい!」

目覚まし時計を止める。

「これ。」

高3の誕生日に恭太からもらった誕生日プレゼント。

「無意識にセットしてたんだ。かなりお世話になったなぁ」

思い出に浸りながらも時計を見て急いで施設に戻った。

「アンナちゃ~ん。おかえり」

瑞穂が出迎えてくれる。