やっぱり君が好き(51) | mori--coのブログ

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高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

「おかえり。」

瑞穂の声に驚く。

「あっ。う、うん。帰りました。」

あの日以来、変に意識してしまう。5つも年下の男の子なのに。

恭太に似た男の人、センターには中性的な男の子、瑞穂。見た目は違うのに雰囲気が似ていてほっとけない存在。こんな時の相談相手は泰輔だ。

「なんか、アンナらしいね。」

「私らしい?」

「優しいんだよ。俺にだって子供の時めっちゃ面倒見てくれてさ。まぁそこに俺は惚れたんだけどね。」

「けど、振られて荒れたんだよね。高校も中退するって。笑える。って、何の話だったっけ?」

「何だっけ?まあ、アンナは優しくて勘違いされるって事。」

「よく分かんないけど・・・。ありがとう。泰ちゃんが居てくれてマジで助かる。」

「はいはい。そういう所が勘違いされるってこと。まぁ、またいつかご飯行こ。じゃあ」

昔から泰輔との会話に嘘がない。ありのままの思っていることが素直に話せてしまう。

 数日後、泰輔とご飯に行く事になった。瑞穂がふてくされながら、

「良いなぁ。アンナちゃんだけズルい!」

「また今度行こうね。おいしいランチのお店知ってるから。ねっ。」

瑞穂の頭をポンポンと軽く叩き泰輔との待ち合わせに向かう。