やっぱり君が好き(22) | mori--coのブログ

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高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

「うるさい!」

そう言ってスマホの電源を切る。

一睡もしないまま朝になった。

「とりあえず、サウナ行こ」

荷物をまとめて外に出る。行きつけのサウナに向かう。

「さっぱりした~。今日の宿探さなきゃ。この食材も・・・」

 公園のゴミ箱に捨てようとしたとき

「勿体ないなぁ~」

後ろから声を掛けられた。ビクッとなり振り向く。

「ちゅんくん!」

恭太の兄“駿太”だった。アンナは“ちゅんくん”と呼んでいる。

「恭太と何かあった?」

「別に。私の勘違いだったみたい。私馬鹿だよね。お泊まりの日間違えて部屋に行くんだもん。そりゃ恭太も都合あるもんね・・・」

「アンナちゃん?ちょっと来て」

駿太はアンナの腕を掴みどこかに向かう。あるマンションの一部屋につく。

「どこ?」

ニコッと笑い、チャイムを鳴らす。中から出てきたのは駿太の彼女、高校の時恭太の彼女と勘違いをした咲良だった。

「だれ?この子」

「恭太の彼女のアンナちゃん。ちょっと入るね」

ずかずかと中に入る。戸惑うアンナ。飲み込みが早い咲良が飲み物を入れる。

「紅茶しかないけどいい?」

コクリと頷く。

「何があったか正直に話してみて」

アンナは昨日の出来事を話した。