2013年1月10日(木)


 この時期の散歩は我慢比べのような感じになってくるが、ふと和むことがある。

多摩川の川原に白鷺が舞い降りる、大きな羽を折りたたむようにして水面に着水する。浅瀬に行き片足を上げ佇む。穏やかな光景です。時の流れが緩やかに感じられます。

 白鷺はコウノトリの仲間だそうで、結構大きな水鳥です。冬は嘴が黄色で夏は黒色になる。


モルヒネ日記

白鷺といえば、昔「白鷺三味線」という流行歌があった(かなり古いね)

歌唱:高田浩吉 作詞:西条八十 作曲:上原げんと

 ♪白鷺は 小首かしげて 水の中   わたしと おまえは  エーそれそれ そうじゃないか

  アァ チイチク パアチク 深い仲

 ♪白鷺の 羽も濡れます 恋ゆえに 吉原田圃の エーそれそれ そじゃないか

  アァ チイチク パアチク 春の雨


何てことはない、吉原田圃というから遊女と客がいい仲になる歌じゃありませんか。遊郭は田圃の真っ只中にあったんですね。そこに白塗りの遊女を白鷺に見立てたってわけ。 


当時、高田浩吉と言えば、「歌う映画スター」第1号。松竹を代表する時代劇スター。

「大江戸出世小唄」という映画があり、これはルネ・クレールの「巴里の屋根の下」というミュージカル映画が大ヒットして、コレを真似しようとして「大江戸出世小唄」を作ったんだそうです。日本初の

ミュージカル映画ということになってます。

すごいですね、チョンマゲを結った時代劇ミュージカルですよ。よくもこんな大それたことが罷り通ったもんです。感心します。あきれ返ります。

(余談ですが、高田浩吉は映画スターは目が輝いてなくてはいけない」と言うので、夜8時以降は仕事をしない。睡眠を充分とる。コレを徹底して実行したそうです。後に自分の劇団を作り、弟子に

鶴田浩二がいました)


 何だか変な展開になってしまいましたが、最後に、今日は1月10日「110番」の日だそうです。

皆さん、振り込め詐欺には注意しましょう!