六道珍皇寺は、西国三十三所札所とは関係なく、

寄り道したかったお寺です。



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ここ、六原と呼ばれる地域は、平安時代の死者の埋葬地、

鳥野辺の入り口で、死と生の空間の接点がこの六道の辻です。


六道とは、天、人間、修羅、餓鬼、畜生、地獄 であります。


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古い時代の埋葬は、「ハフル」といい、死骸は「投げ捨てる」に

近かったようです。


いわゆる鳥葬にして、空にある「あの世」に運ばせようとしたのでしょうか。


遺骨の髑髏が散らばっていたので「髑髏が原」と呼ばれ、これが

六原(六波羅)に発展していったという説もあります。


閻魔堂は、特別拝観の期間以外はのぞき窓からの拝観です。

左側に閻魔大王、右側には小野篁像が安置されています。


小野篁の傍で、獄卒鬼が指をさし示しています。



お前は、こっち(地獄)だードクロ



隣に立つ小野篁の冷ややかな目が、背筋をゾクゾクっとさせます。


小野篁は、昼間は真面目な官僚でしたが、夜は冥府で閻魔大王の

役人をしていた、といいます。

珍皇寺には、篁が夜な夜な冥府に通ったと伝えられる井戸があります。

これも遠くからですが、見ることができます。


ここは「往き」の井戸で、帰りは嵯峨野にあった福生寺の井戸から

あの世から帰ってきたと言われています…



六道珍皇寺の境内で、お堂の前にちょこんと座っていた

ちょっと恐そうな顔をしたおじいちゃんが声をかけて下さいました。




「ここは、なんにも見るところないよ」



あ、そうなんですか。






「上に行ってきた?」(たぶん清水のこと)



はい、今行ってきました。





じゃあ…次はあっちだ!





と指をさしました。


あっちとは、六波羅密寺の方角でした。



おじいちゃん、なんとなく、篁と一緒にいた獄卒鬼に似ています。



訳のわからない、あさっての方向を指し示されなくて良かったです。



次は、獄卒おじいちゃんの言うとおりに、



空也上人に会いに行きます。