雨のスタート | morgenrot  モルゲンロート

morgenrot  モルゲンロート

南青山にある、工芸作品を中心に取り扱うアートスペースです。

今日は時折強く、良く雨が降りますね。

今回は、雨が良く似合う作品が窓際に並んでいます。

雨の一日も、楽しくなります。

 

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ガラスと木の二人展

川上貴久・薗部秀徳

始まりました。

 

二人のコラボ作品もあります。

ガラスと木は良く合いますね^^

とても良い雰囲気です。

 

 

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今日は、木工の作家、薗部秀徳さんの今回の展示に向けた思いをご紹介いたします。

  

今回の二人展によせて

 

制作のモチベートは何かと聞かれることが仮にあったとしたら、迷わず作品そのものだと答えたいところです。しかし今回の制作の重心は恊働することへ少し移動しています。見知らぬ二人の作家が連絡を取り合いながら想像力を働かせよいものを見せることができるかどうかという事です。

なぜこのような考えに至ったかというと、何度かグループ展をしていますと、個展のモチベートと変わらずやっている展示が多く、悪くはないのですが、グループ展の成り立ちに少しずつ僕の中に自然と参加者の工芸と複合できないかと考えるようになりました。2014年の展示で風鈴を複合素材で制作したことが手応えとして影響していること、2012年徳島での製材所との恊働など。また、ここ数年恊働で展示あるいは制作を考え続けている事が僕の意識におおきく働いています。

 今回わたしたちは作家として方向性も素材もテーマも異なることから、もしかすると関係性を持たないまま展覧会がすぎてゆくのでは、と思いました。それは展示を見る側にも見方を二分する事なるのかもしれません。へんな事ではありませんが、ここ数年の経験を経てわたしにはとても気になる事に思えました。二人の作家が恊働することで少しでも意味を持たせてみようというのが今回の試みです。あくまで無理のない範囲で。幸運にもわたしのオファーに川上さんは応えてくださいました。僕はこの意味をとても大きく捉えています。

 お互いに何かしら関係性を築く事で空間にひいては見る側に投げかけるものが違ってゆき背後に自然と親和性のようなものがうまれることを期待します。

 

                               薗部秀徳