こんにちは。

いつもありがとうございます。





今日はこのニュースから。



アルコールについては過去何度かこのブログで紹介してきています。




皆さんは今回のJALの措置、いかがお考えでしょうか?


航空業界に長年身を置く者としては、「やっぱりこんな措置にしかならないよなぁ」と妙に納得してしまう自分がおります。


何故なら監督官庁が相応の対応を求めるからです。


しかし、今回のアルコール事案は決して「乗務前にアルコールを過剰に摂取して法律や社内規定に定められている範囲を超えた」というものではありません。


なのに「ステイ先で禁酒?」とは何故…


以前のブログでもお話しましたが、私はお酒を飲みません。いや、飲めません。飲める方が羨ましい。。。とも最近は言えなくなってきていますが。。。


しかし、お酒をストレス発散の手段とされる方もたくさんおられるでしょう。

そんな方からすると、「せっかく規定を守って楽しく息抜きしてきたのに…」と解せない思いでしょう。

何より勤務時間以外も行動を規制されるなんて。。。と思う方もいるかもしれません。


今回の施策は、むしろそんな方々への影響の方が心配です…


コロナ騒動も落ち着き、やっとみんなで集まる機会が増えた今日このごろ。


今回の機長の件に関しては、飲酒により自制ができていない点でも許されるものではないのかもしれません。その点は私も擁護できませんが、その他の管制トラブルなどもひっくるめて様々な対策がなされる中、記事にある「禁酒令」はちょっと…と思ったりします。


ちなみに管制指示違反の件も一緒に紹介しますと…




モルゲンロートの講座でもお伝えしていた「人間はミスをする生き物である」という前提に立ち、SHELLモデルからどのようにそのミスを減らし、またミスが重大な結果に結びつかないようなシステム作りをすることが大切だと思っておりまして…


なんといいますか、対策のベクトルが…なのは昔から変わらないんですが。。。

今回の管制指示はとても特殊で、私が当事者であっても間違える可能性があるかもなぁ、と正直思います。


私は、パイロットだけが悪いわけではないと思っています。


このブログを読んでくださっている皆さんには、引き続き安心して飛行機に乗って頂きたく思います。

重大な死亡事故につながっていないのは、現場の責任感や航空会社の安全管理がしっかりしている証拠です。


最近は事故やインシデントごとにブログを書くことが多いMorgenrotですが、もっと明るいニュースで航空業界が盛り上がったら嬉しいなぁと常に思っております。


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