お久しぶりです。


いつもありがとうございます。

Morgenrot Hideです。


実は新しいことにチャレンジしたりしてまして、また日の目を見る機会があればいいなぁと思いながら頑張っております。

またご報告できれば嬉しいです。


さて、最近こんな事故がありました。





かなりの数の怪我人が出て、お一人の方が亡くなった(心臓発作)とのことです。


巡航中37000feetで起きたとされていますが、シートベルト着用サインの点灯の有無や、乗客の方のシートベルト着用率自体はどうだったのでしょうか?


外国の航空会社はシートベルト着用サインが点灯している時間が長く、客室乗務員はもちろん、乗客すら点灯中にも関わらずトイレに立つという場面をよく見かけます。初めて乗ると、「あれ?今いいの?」と思います。


日本の航空会社では、私が知る限り『シートベルト着用サイン点灯=全員着席』が原則なのですが、世界的に見ればこの運用はむしろ珍しく思うほどです。

外国人が日本の航空会社に乗って、シートベルト着用サイン点灯中にも平然と立とうとする場面をよく見かけますが、無理もありませんね。


私としては、日本の運用はとてもありがたく思います。


今回の事故の詳細は不明ですが、「突然の大きな揺れ」ということになると、何の前触れもなかったいわば「無防備な状態」だったのでしょうか。

お怪我をされた方はもしかすると立っておられたり、トイレを使用されていたのかもしれません。客室乗務員もサービスを行っていたかもしれません。


(写真はシンガポール航空のA330-300)


パイロットは、できるだけ快適な機内空間を目指して、揺れの少ない高度や経路を選択して飛行します。

しかし私たちが予期できない揺れももちろんあります。


「常にシートベルトはご着用お願いいたします」と毎回アナウンスするのは、このような突発的な揺れから皆様の命を守るためです。


SNS等で写真を見ても、おそらく「シビアタービュランス」にあたる揺れでしょうから、みなさん本当に怖かったと思います。


しかし、飛行機自体は安全に着陸まで耐えられる設計がされていますのでその点はご心配されないでください。

SNSでは元機長の発言で若干荒れている様子が見て取れますが、私は今ある情報から、飛行機を利用されるみなさんが今後も安全で快適なフライトをしていただけるように、現役機長からの「お願い」をする他ないと思っております。


これから飛行機に乗られるみなさんも、今一度「シートベルトの常時着用」を心がけていただければと、パイロットから改めてお願いいたします。


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