こんにちは。
ご無沙汰しております。
Morgenrotです。
いろいろなことに追われておりまして、更新が滞って申し訳ありません。
ジャンプシートの話題はこの次に再開するとして、今日はこんなニュースを取り上げます。
皆さんはこの件についてどうお考えでしょうか?
以前も同じような話題をこのブログでしたような気がしますが、なかなか難しい問題ですよね。
といっても今回のフライトは朝8時発とか言っていたので、それはさすがにダメだろうと思いますが・・・
パイロットのみならず、夜行バスの運転手さんなんかも同じような悩みを持たれていると思いますが・・・
どうしても「徹夜」になるフライトがあって、その前に仮眠は取るように努力しているもののみんながみんな昼寝ができるとも思えません。
長距離国際線ではパイロットは3人あるいは4人で運航し、誰かはクルーレストで仮眠をとることができるので大きな問題にはなりませんが・・・実は2人乗務でも片方が寝てよい、という規定があったりします。
というのも外国では「コントロールド・レスト」といいまして、パイロット2人のみの乗務便でも片方のパイロットが短時間は仮眠なり休憩をとることが許されていることが多いのです。
もちろん、今回のようなことにならないように定期的な「両方のパイロットが寝ていないかチェック」が為されることが前提なのですが。
皆さんもご経験あるかと思いますが、寝不足のときにわずか30分程度でも休めると、かなり違いますよね?
特にパイロットは着陸の際には集中力を高めなければなりませんので、とても有効な規定だと思います。
ところが日本はこれが許されていません。
どれだけ眠くても2人とも起きて、離陸から着陸まで例えば7時間のフライトを完遂しなければなりません。
例えば日本の夜10時に出て、日本時間午前5時に着陸する便を想像してください。
過酷ですね。
私自身は頑張って昼寝をしたり、フライト中は話をしたりコーヒーを飲んだり、ガムを嚙んだりして戦っています(笑)
羽田が再国際化して久しいですが、再開当時は「金曜の夜に出て月曜の朝に帰ってくる弾丸海外旅行が流行っています!」というニュースも流れていました。
便利だなあと思う反面、私たちパイロットは「目をギンギンに見開いて頑張るパイロットが増えるのかぁ」と同情の思いでした。
人間である以上、睡魔は必ずやってきます。夜は眠くなるものです。
深夜に勤務されている皆さん、いらっしゃったら「睡魔に勝つ」必勝法、教えてください(笑)
私も日本のパイロットとして、深夜便ではより「睡魔がやってこない方法」を極める他ないと思っております(笑)
そして何より今回のように2人とも寝てしまい、しかも嘘をつくという情けないパイロットにはなりたくないと思うばかりです。
今回はバティックエアのお話でした。
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