こんにちは。いつもありがとうございます。
先日のブログで、「パイロットがコックピットに3人以上いるときってどんな場合でしょうか?」と皆さんに問いかけました。
たくさんお返事くださってありがとうございました!
今日は答えその1としてまずはひとつめのケースをご紹介しましょう。
①パイロットのチェックのケース
グッドラックで堤真一さんが「監査」という役でコックピットに乗っていたことを覚えておられて、解答くださった方がおられました。
グッドラックって意外と「航空の常識」から外れた言葉や数字なんかが使われていて、我々からするとちょっと違和感を感じるところがあります。
とはいえ、20年以上も前のドラマがいまだに多くの方に知られているというのはまさに名作の証。
今回の「監査」も同じで、航空界では「審査」という言葉が使われます。
審査とはいわゆるチェックで、審査官がパイロットの業務に対して「合格」「不合格」を言い渡す定期テストのようなものです。
チェックする担当者は、国土交通省交通局(いわゆるJCAB)に所属する審査官の場合と、カンパニーチェッカーといって会社の審査課なんかに属する査察操縦士の場合があります。
パイロットは年に一回、実際の旅客便で機長、副操縦士の組み合わせで審査を受けます。路線審査と言います。
パイロットにとってはとても大きなイベントで、かなりのストレスがかかるんです。
それとは別にシミュレーターでの審査もあるんですがそれはまたの機会に。
また路線審査のほか、副操縦士から機長に昇格するために「機長昇格審査」や、他社からの機長を迎えて自社の機長に任用するための「機長任用審査」なんかもあります。
基本的に副操縦士は「カンパニーチェッカー」の審査を受けるだけでよいことになっているので、そんな副操縦士が機長に上がると毎回JCABチェッカーの審査に震える、なんていうこともあります。(これも会社によりまして、機長になっても一生カンパニーチェッカーだの審査だけというところも実際あります。)
ということで、コックピットにいる3人めの人のケースその①は「チェッカー」でした。
(チェックでも2人体制のこともあります。会社により異なりますが。)
普段以上に張り詰めた雰囲気がコックピットから溢れていたら、それはチェックフライトです笑
また次回以降、その他のケースについてお話しましょう。
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