こんばんは。
いつもありがとうございます。
もう季節は7月、梅雨末期となりましたね。
皆さんは飛行機に乗られていますでしょうか??
実は梅雨末期は大気の状態が大変不安定で、フライトにも大きな影響があります。
九州地方で連日大雨が観測されているのも皆さんご存知かと思いますが、まさに暖気と寒気の狭間である「前線」直下では激しい雷雨となります。
このブログを読んでくださっている皆さんの中にも九州地方の方がいらっしゃると思います。どうぞご無事にお過ごしください。
さて私も連日この雷雨を引き起こす「積乱雲」を避けながらフライトしているわけですが、これがなかなか難しいんです。
管制官にリクエストして避けるための進路をもらうのですが、他の飛行機がいたり自衛隊の訓練空域であったりと必ずしも希望の進路をもらえるわけではありません。
ですがそのまま積乱雲に突っ込んでしまうことは絶対に避けなければならないので、パイロットは機上レーダーと外部監視、風の方向と現在位置などを把握して適切なタイミングでリクエストをしています。
特にこの時期、管制周波数が大混雑して全く入る隙がない、なんていうケースもありますので本当に神経を使う日々なんです。
今の時期飛行機旅行をされる乗客のみなさんも、少し窓のそとを見てください。
「入道雲」が近くに見えて、その周辺を旋回しているように思ったら、それはパイロットが適切なタイミングで管制にリクエストをして避けているんだなぁということが感じてもらえるかと思います。
少しパイロットの気持ちになって、更にフライトをたのしめるかもしれませんね。
今日は梅雨末期の大雨の原因、積乱雲についてお話しました。
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