おはようございます。

 

いつもありがとうございます。

3月11日開催の第一回Morgenrot講座は参加者の皆様に詳細をご案内いたしました。

まだ参加受付可能でございます。

迷っていらっしゃる方も是非ご参加ください!

詳細は下の方に記載しています。

 

先日はフローコントロールの時間が変更になることがよくある、というお話をしました。

 

私たちパイロットと地上係員、場合によっては会社のオペレーションコントロールセンター(OCCやOMC,IOCと言われたりも・・・)が相談して、管制からフローコントロールがかかると「お客様を機内で長時間待たせることのないように、しかし速やかに搭乗を終えられうように」案内時刻を調整します。

 

しかし、以前お話したようにフローコントロールの時間が前倒しされたり、キャンセルされた場合にはその便は「ただの遅延便」になってしまいます。

 

仮にフローコントロールの時間が「絶対に変わらないもの」だとすれば、案内開始時刻の後ろ倒しは簡単なんですが・・・

 

フローコントロール時刻の前倒しあるいはキャンセルされる場合に備えてどうしても早めに機内にお客様を案内しておく必要があります。

 

 

 

例えば定刻が12:00発の便で、通常の案内開始時刻は11:40頃の便を想定します。

 

仮に12:40にEDCTが設定されたとすると、地上移動10分を差し引いたら12:30までは飛行機は動けないことになりますね。

 

こんな時、案内開始を12:10にすればお客様が長時間機内で待つことなく出発ができる計算になりますね。

しかし、あまりここまで遅らせることはありません。

 

その理由は上述の通り、フローコントロールがキャンセルされたり早まったりする場合に備えているからです。

大体この場合だと11:50とか11:55ぐらいに調整することが多い気がします。

 

しかしフローコントロールの理由が「千歳の大雪」だとか「滑走路閉鎖」などの場合、早まる見込みはあまりありませんので話は変わって来ますが・・・

 

映画「ハッピーフライト」でもあった会話が思い出されますが、地上係員としては「とりあえず早く飛行機に案内したい」とかなり早めの案内時間を提案される傾向にあります。私達パイロットや客室乗務員は、「長時間お客様を機内でお待たせしたくない」とギリギリの時間設定を求めます。その「戦い」「折衝」の結果が案内時刻となって皆様がいるゲートに表示される、というわけです。

 

地上係員の「早く案内したい」という気持ちがよく分かるのは、次のような理由です。

ゲートで大幅な遅延の案内をすると、大勢の方が「じゃあ食事に行こう」「買い物に行こう」となってゲート付近を離れてしまいます。

地上係員が心配することは、せっかく集まってくださったお客様を「解散」させてしまうことで、新しい出発時刻に再集合頂くことが非常に困難になってしまうことなんです。

結果として新しい出発時刻となってもゲートに来られない方が増え、更なる遅延となることを危惧しているんです。

 

Photo by Oleksandr Pidvalnyi on Pexels.com

 

人によるかもしれませんが、私なら確かに「20分遅延」と表示されたら「このまま待とうかなぁ」となりますが、「50分遅延」となったら「じゃあ買い物でもしに行くか」とその場を離れると思います。

 

EDCTがキャンセル、あるいは早まる場合にもこうなっては「今すぐ再集合してください!」は不可能ですから、このブログを読まれた皆様は慎重な案内開始時刻の設定となってしまうのは致し方ないんだなぁという目線で今後はご協力いただければ幸いです。

 

 

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全6回実施予定のMorgenrot CRM講座 初回 を3月11日に開催予定です!

現地参加、WEB参加ともまだまだたくさんの方をお待ちしております!
ご参加いただける方には開催場所や支払い方法をご案内しております。

詳しくは以下のリンクから。

ご参加いただける方はリンク内フォームにご記入ください。

よろしくおねがいします!

https://ameblo.jp/morgenrot2022/entry-12787241622.html

※第二回は

4月15日(土曜日)13:00〜

予定しています。