おはようございます。

 

いつもありがとうございます。

 

GPSについてお話していますが、やっと航空機が実際にGPSを利用して飛行する例を取りあげます。

 

 

 

新千歳空港の出発方式を見てみましょう。

 

 

 

どちらも同じウェイポイントである「TOBBY」に向かう標準出発方式ですが、何が違うんでしょうか?

 

日本のSID(標準出発方式:シッド、とか、エスアイディーと呼びます)には大別すると2種類あって、上の例ですとTobby eight departureはConventional SID、従来からあるSIDとなります。

 

対してJugglar one departureはRNAV1 SIDと書かれています。

精度の高い位置補正機能か、GPSを装備していないと使用できないSIDです。

「1」とは精度のことで、示された経路の中心線から「1海里」(約1.8km)以内を飛行しなくてはいけないという決まりです。

 

 

下のJugglar one departureではDME GAPとかCritical DMEという記載があります。これはGPSが使用できない場合に、DME(これは以前説明した距離測定装置ですね)

 

 

で位置をアップデートするのですがそのアップデートが出来ない区間と、もし1つのDMEが使えなくなった場合にどんな影響が出るかを記したものです。

 

 

 

難しい話で恐縮ですが、結果今日言いたかったことは・・・

 

・日本のSID(標準出発方式)には2種類ある

・GPSを使うこともあるRNAV SID(標準出発方式)は基本的に1海里の精度を求められる

 

ということです。

 

大体の空港がRNAV SID(Basic RNP-1というのもあります)となっていますが、一部の空港ではまだ従来からのSIDが使われています。

 

皆さんのお近くの空港はどうなっているでしょうかね?

 

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