おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日は「ゴースト電波」についてお話しました。
ちょっと恐ろしいお話でしたね。
さて、今日はどうやってそのゴースト電波を掴まないようにしているのかをお話しましょう。
最近は、ILSに以前お話したDMEという距離測定装置も同時に装備されている事が多いです。
例えば松山空港の例では、
FAFと書かれている「MIKAS」というポイントでグライドスロープに乗って降下し始めることを示していますが、この場所では高度計が2600feetであることを確認しなければなりません。
下に小さくDME to IMPと書かれているんですが、機上の装置で7.9DME=MIKAS=2600feetで通過していれば、正常なグライドスロープに乗っていることになります。
つまり、このポイントでもっと高かったり低かったりしているのにグライドスロープが表示されていると、「ゴースト電波に乗っている」と判断されるわけです。
現在ではどの会社も高度チェックする手順が定められているため、昨日ご説明したような事故は起こりません。
昔は「アウターマーカー」といって、このグライドスロープに会合する場所で音が鳴り、計器上のランプが点滅するという装置があったのですが現在の日本ではまず見られません。
ILSとは本当に便利な装置ですが、その特性を理解して定められた手順に沿って利用することで、低視程下においても安全性の高い運航が実現されているのです。
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