おはようございます。
いつもありがとうございます。
昨日はCAT1に加え、CAT2,3についてもお話しました。
これら「高カテゴリーILS」が与えられている、いわば「選ばれし空港」は・・次のようになります。
北から順に並べてみました。
・釧路空港:17
・新千歳空港:19R
・青森空港:24
・成田空港:16R
・羽田空港:34R
・中部空港:36
・関西空港:CAT2全滑走路
・広島空港:10
・熊本空港:07
空港の後ろに書いているのは滑走路番号です。
主要空港に加え、霧が発生しやすい空港には「特別に」CAT3の装備が与えられています。
とはいえ、昨日も言いましたがCAT3 ILS装置が備わった空港だからといって、どのような飛行機も着陸できるわけではありません。
パイロットの資格や機体の性能、会社の認可などの影響で上記空港でもCAT1しかできない場合も多いんです。
また、関西空港を除き、1つの滑走路方向にしかCAT3は装備されていないことがわかりますね。
例えば「霧の成田空港」と言われるほどの成田ですが、濃霧の場合は上記からわかるとおり、着陸は北風でも「16R」ONLYとなります。
飛行機は通常「向かい風」で離陸着陸を行うので、もし北風が吹いていると「追い風」の中の着陸となります。
「追い風着陸」の場合の風速制限値はけっこう厳しいので、(かなり稀なケースではありますが)CAT3はできるけど追い風が強すぎて着陸できない、なんていう場合もあります。
「霧」自体は風が弱いときに発生することが多いのでそこまで困りませんが、豪雨や雪その他の視程障害現象のときは「風」が邪魔してくることがあるんです。
空港の気象特性に合わせて設置されている高カテゴリーILSですが、様々な「条件」が揃って初めて着陸に適用することが出来る、ということですね。
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