おはようございます。

 

いつもありがとうございます。

 

こんな記事がありました。

 

 

 

 

すごく大変なフライトだったようですが、何より乗客乗員が全員無事であったことが救いですね。

 

この飛行機は43000feetという、通常あまり飛行しない高度まで上昇しています。

41000feetを超えるとコックピットでもパイロットは酸素マスクを装着しなくてはならないため、あまり使いたくない高度でもあります。

 

ANA787-8

 

当日は台風14号が沖縄の東側〜北東に位置し、昨日のブログでもお伝えしましたがかなり大型で強い台風ということもあって広範囲に影響を及ぼしていました。

 

この日は確かに上限高度まで上昇すれば巡航中の積乱雲の上を飛び越えられるので、タービュランスさえなければ43000feetまで上昇する選択肢もあるかと思います。

 

何より中型機以上でないと飛べない高度ですから、他の飛行機にあまり邪魔されない(高度の取り合いが少ない)高度でもあります。

 

緊急降下した、とのことで実際に減圧が起こったのかどうかわかりませんが、パイロットが手動でマスクを落下させた、という記述からはもしかすると機体のミスウォーニングであった可能性もあります。

(酸素マスクは、客室内高度がある一定の基準以上に上昇すると自動的に出てくるからです。)

 

しかし、対処は正しいのです。急減圧を示す警報が作動すると、それが正しいのかそうでないのかを判断しようとするとその時点で(もし実際に急減圧だったとすると)気を失ってしまうからです。

 

警報が鳴る=すぐにマスク着用、すぐに10000feetまで緊急降下。

 

この手順はパイロットが常に訓練して即実行できるようにしている手順です。

 

今回は強風の宮古島から離陸し、台風の中を運航、緊急降下して更に強風の伊丹でサークリング14着陸という、非常に大変なフライトだったと想像されます。

 

パイロットはこれだけの運航阻害要件と戦いながら、無事に飛行機を着陸させたことに拍手を送りたいと思います。

 

 

今後当該機体はしばらく地上で留置され、早々に原因が究明されると思います。

 

乗客の皆さんにとってはとても不安な時間であったと思いますが、このように訓練されたパイロットや客室乗務員によって確実に、そして安全に飛行機を着陸させることができます。

 

ブログを読んでくださっている皆さんも、今後も安心して飛行機を利用していただければ嬉しいです。

 

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