おはようございます。

 

いつもありがとうございます。

 

昨日まではダイバート先についてお話していましたが、今日はコックピットでダイバートを決定していく過程(裏話?)をお話していきましょう。

 

 

 

 

そもそも突発的な事象(地震など)では無い限り、当日ダイバートする可能性があるフライトではしっかり事前準備をしています。

 

例えば昨日までにお話した、「着陸のための代替空港」について気象情報を常にモニターしています。また「何かあったらこの空港も大丈夫だね」なんてコックピットで話しながらフライトしています。

 

待機できる燃料量、大体空港までの必要燃料量など予め計算していて、「20分待機して好転しない場合は躊躇わずに代替空港に向かおう」などという方針は機長、副操縦士の間で共有されています。

 

場合によってはカンパニー(会社のオペレーションセンター)とも情報のやり取りをしています。

 

そして、残念なことに目的地空港が視界不良で着陸不可能となった場合、全く慌てることなく「じゃあ仕方ないから代替空港に行きましょう、先にカンパニーにも情報共有しといて下さい」と言って会社にもその旨伝えます

 

代替飛行場へのフライトの準備はほぼ整っているので、あとは管制官に「Destination change to ...(代替空港)....」と伝えれば管制官がクリアランスを発出してくれ、代替空港まで飛行が可能となります。

 

これらの手順が落ち着いたところで、客室にアナウンスを実施することになりますので少しお待ちいただくかと思いますが、「Fly First」が安全の第一条件ですからご理解いただきたいと思います。

 

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