おはようございます。
いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、今日はベーシックな話題についてお話します。
そもそも、パイロットとは何なのか?どうやってなれるのか?
そんなお話をしたいと思っています。
まず、旅客機のパイロットになるためには様々な「ライセンス」が必要です。
パイロットになって最初に就く職務は「副操縦士」です。
「副操縦士」に必要なライセンスは次のようなものがあります。
・航空無線通信士
・事業用操縦士技能証明
・計器飛行証明
・型式証明
・(航空英語証明)
・身体検査証明
これらのうち、黄色でハイライトしたライセンスを取得するのがとても大変です。
これらのライセンスを取得するために
・航空大学に入学する
・私立大学のパイロットコースに入学する
・自社養成パイロットで入社する
・自費でライセンスを取得する(フライトスクール)
これらの方法があります。
それぞれ違いがあるのですが、自社養成パイロットは唯一「給料をもらいながら」訓練費は会社負担で副操縦士まで養成されるためとても人気です。それだけに倍率は100倍以上という狭き門となっています。
上記4つのどのコースをとっても訓練自体は大変厳しく、それぞれの過程で一定数の「失格者」(FAILとかEliminateとかいいます)が出てしまいます。
厳しいですが、努力はもちろん必要でその他に「適性」も重要視される世界なので致し方ないことなのです。
いずれにしても、全くライセンスを持たない状態から旅客機の副操縦士になるためには最低「3年」の訓練期間が必要とされています。
どのコースでも基本的には自家用操縦士の資格を取得してから事業用操縦士の資格を取得していくのですが、ここ10年ほどの間に新しい副操縦士養成体制ができました。
エアラインでの2人で運航する航空機に特化した副操縦士を短期間で(従来より半年ほど訓練期間が短縮された)養成する訓練で、JALやANAなど大手の自社養成パイロットはこのコースを取っています。MPL訓練と言います。
JALのサイトにとてもわかり易い図が載っていたので拝借します。
(JAL HPより)
http://press.jal.co.jp/ja/bw_uploads/lcqOhl9NUEyMUJf7gsaPXZeIlfuOroLGgsyU5IpyLnBkZg.pdf
より短期間で副操縦士を養成できるという点でこの訓練は優れています。
あとはこの訓練で副操縦士となったパイロットが機長となれる確率が、過去の訓練と比べてどうか?今後に期待です。
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