おはようございます。
今日は羽田のRWY22・23におけるちょっと変わったアプローチを紹介します。
LDAアプローチといいます。
昨日までお話したILSは、縦方向にグライドスロープ、横方向にローカライザーのガイダンスがある「精密進入」でした。
このLDAは、ガイダンスがあるのは横方向のローカライザーのみで、縦方向は自分でチャートを見ながらパスを作って降りていく、という方法です。
この他にローカライザーアプローチや、VORアプローチなども含めて「非精密進入」といいます。
(AIP)
これが羽田のLDA W 22というアプローチです。
滑走路に対して斜めに入っていき、あるポイントでゆっくり左に曲がりながら、目視で滑走路を見て着陸していく方法です。
大体この曲がるポイントでパイロットは手動操縦に切替えていることが多いです。
またこの羽田のLDAアプローチは、主に羽田空港が天気の良いときに実施されます。
なぜかというと、ILSのほうがより悪天候でも着陸できる最低気象条件となっているものの、天気が良ければLDAアプローチのほうが経路短縮になるからです。
天気の悪いときに実施されるILS 22アプローチと比べてみてください。
(AIP)
ILSは北東から進入しますね。
直線進入となってパイロトとしては操縦しやすいですが、遅延や騒音などのデメリットも多いのです。
LDAのほうは特に低高度では東京湾上空を通過するコースとなり、騒音軽減と経路短縮効果があります。更に着陸前に右側の席からはディズニーランドがみえるというなかなか風光明媚でお客様からは好評のアプローチです。
パイロットの操作は増えてなかなか大変なLDAアプローチですが、こんなメリットもあることを知って頂ければ、と思います。
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