おはようございます、昨日もたくさんのコメントありがとうございました!
では、「改めて考えるフラップとは?」ということで、何回かに分けてお話していこうと思います。
皆さんがご解答いただいたとおり、フラップは離着陸時に使います。
日本語で「高揚力装置」といいます。
今日は、そもそもフラップはなんのためにあるのか、を説明します。
ジェット機は、高度40000フィート(約12000m)上空を、およそ時速800〜900Km/hで飛行します。
旅客機の翼はこの「高高度、高速飛行」に適した翼の形をしているんです。
セスナなどの長方形に似た翼型と比べて、ジェット機の翼は特殊な形(平行四辺形のような)をしていますよね。
(wikipediaより)
上図の右側がジェット旅客機が持っている翼の形、その名を「後退翼」といいます。
この「後退翼」は、高高度、高速飛行に適した翼型とされています。
抵抗が少なく、高速での巡航に優れる反面、低高度、低速では逆に不利な面もあります。
その不利な面の一つとして、「低速では揚力を発生しづらい」点があげられます。
離着陸時には時速250Km/hですので、上空との速度差500Km/hを同じ翼で揚力を発生させなければならないのです。
そのために装備されているのが、「フラップ」なんです。
大雑把に言えば、減速していくと高速に適した翼では揚力が発生しにくくなるので、翼を大きくして翼面積を増やすことで揚力を発生しやすくする、その役割を「フラップ」が担っている、ということです。
高速では抵抗の少ないクリーンな状態で巡航し、
離着陸時には低速でも揚力を発生させるためにフラップを使用する。
こんなイメージです。
大体役割についてはご理解いただけましたでしょうか?
次回は、このイメージを持っていただきながら、詳しくフラップについてみていきましょう。
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