おはようございます、いつも読んでいただきありがとうございます!

 

さて、昨日の問題であった、翼の上の突起についてお答えいただきありがとうございました!

 

 

 

この部分ですが、すこし航空力学の解説から。

下の図を御覧ください(フリーハンドなので汚くてごめんなさい💦)

翼の断面図だと思ってください。

 

普段、翼は空気の流れを作り、この流れが圧力差を呼び、「揚力」となって飛行機を飛ばしています。

 

このスムーズな空気の流れを「層流」といいます。

層流は抵抗が少なく流れますが、剥離(後述)しやすい性質です。

対して、乱れた空気の流れを「乱流」といいます。

乱流は空気抵抗が大きい代わりに、剥離しにくい性質を持っています。

 

そうめん縮れ麺のようなイメージを持ってください。

 

普段はこの「層流」を綺麗に作り出して、空気抵抗を抑えて飛行機は飛んでいます。

 

この「層流」ですが、飛行機がピッチアップする=翼が上を向くと、翼から剥がれやすくなります。

 

このように空気が剥離すると、これ以上揚力を発生することができなくなります。

つまり失速してしまいます。

 

 

そこで、「Vortex Generator」の登場です。

 

これは、その名の通り「渦」「発生装置」で、渦を作って「乱流」を発生させます。

乱流」を発生させることで、空気抵抗は層流より増えますが、剥離しにくい空気を作ります。

 

ピッチアップでも失速しにくくするため、空気が剥離しやすい場所で渦を発生させるという重要な役割を持っているのです。

 

 

 

この装備の場所は、翼の作りによって異なります。

B747にはなかったように記憶しています。

 

つまり、ピッチアップしても「層流」のままで空気が剥がれにくい翼を持っていたんですね。とても優秀な翼です!

 

このように、あんな小さな突起物ですが、乱流を意図的に作り上げて失速を防止する重要な役割がある、と知って頂ければと思います。

 

(もうちょっとキレイな絵が描けるように頑張ります、すみません💦)

 

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