おはようございます。

昨日は、JAL123便についてたくさんコメントを頂きありがとうございました。


また機会をみてお話しようと思いました。


さて、先日から引き続き冬季運航の話題です。




防除氷作業って何だろう?」という疑問にお答えします。


降雪が予想される場合や、降雪が継続している場合、パイロットは地上作業者に、航空機に対する「防除雪氷作業」を依頼します。


もし氷や雪が機体表面や翼に付着、凍結すると…先日ご説明したような事故の原因になります。


『エア・フロリダ90便についての考察』おはようございます、先日は防氷装置がいかに重要かを説明しました。今日は過去に起こったこの事故について考察したいと思います。 詳しくは以下のWikipediaを…リンクameblo.jp


そこで、2段階で機体をクリーンにする作業をしてもらいます。


①まず、機体に付着した氷、霜、雪を取り除く「除氷」作業。

まず除氷専用のフルードを、機体に散布してもらいます。


②次に、氷、雪が再付着しても溶かし続けるための「防氷」作業。

防氷専用のフルードを散布してもらいます。



フルードにも性能保証時間があって、その時間以内に離陸できない場合は再度ゲートに戻って作業やりなおし、なんてこともあります。



また作業についても、北海道や東北な日常的に作業を行う空港では散布車も多く配備され、作業も比較的短時間で終了します。



しかし、羽田や成田、関西、中部など滅多に積雪しない場所では、少ない作業車の取り合いとなって大幅な遅延が予想されます。



雪の季節、飛行機を安全に運航をするために地上とコックピットはどんな作業をしているのかを考える機会となれば嬉しいです。


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