本日さくら子はちょっと頭を使っただけでフラフラしてお腹が空きました。月の日というのもあって、泣きたいけど理由はない、もしくは忘れてしまった、そんなふうにもやもやしてまたしても泣きたい、けど泣かない。
参ったさくら子は、お星様に話しかけた。
———わたくしって、すぐ忘れてしまう病ではないですか。とある一定の人の間でずっとある流行病。わたくしは、それのせいで、お星様のおっしゃったことも忘れてしまうのでしょうか。———
すると、さくら子はこれまでの人生で一度も見たことがない、流れ星を目撃いたしました。
きら〜ん すぅん しゅわしゅわ…
———忘れてしまっても良いじゃない。またわたくしがいくらでも同じことを言ってあげようね。———
さくら子は今度こそ、本当に泣きたくなりました。
———本当に。わたくし、お星様を大好きってことは本当ですよ。嘘じゃないというか、それはちゃんとずっと、あるんですのよ。———
お星様は、にっこり笑って、しゅわしゅわしたまんまさくら子の元へやってきて、さくら子の身体の周りを螺旋状にくるりと回って、そのままぴとっとまとわりつきました。
こうしてやっとさくら子は、泣くことができました。
ああ、泣きたかったのはこれが理由だったんだ、わたくしはこれに悩んでいて許されたかったのだ、忘れてしまう自分を恨めしく思いたくもなかったんだ、恨めしく思ってしまっていたんだ。
さっきまで、噛んでいたキャラメルはもうお腹のなか。
火傷した口内の右側が気になるけれど、糖分ですっかり眠くなってしまった。
きっと、明日には治りますよね。