わたしはおひさまになりました
ねえ、ほかのおひさまのところには行かないでくださいね
私は確かに雲に隠れたり光が弱くなったりしちゃうけど、でもほかのおひさまのところには行かないでほしいんです
おひさまって言ったって、そんなたいそうなものではございませんよ
自分のこころを自分で確認するのには、とても恥ずかしくて、滑稽で、泡として可視化されてしまいました
なんて恥ずかしい。くたばっちまいたい。でもそうはいかない。
ちゃんとこっちまできて、私のもとにいてほしいから、でもそんなねがいって自分ではなんだか受け入れられなくて、自分がきもちわるくて、げんこつ。
やだよ、ほんと、おねがいしますね。ここのおひさまに帰ってきてください。
いやだ、先走りすぎました。
まずは、わたしをちゃんと見つけてください。日によるけど、ちゃんと光らせますから。お願いいたします。きっとお約束ですよ。
もし会えたら、太陽の熱でお湯を沸騰させて、美味しいお野菜のスープでもいただきましょうね。
スープはね、お野菜に焼き目をつけるとお野菜が甘くなるんですのよ。
ステーキはお好きですか?もしお好きなら、私が焼いて差し上げますから、そちらも召し上がってね。それって、すっごくデートじゃないですか。ねえ、デートがしたいです。
あなた、お野菜とか切ってくださる。私、焼きますから。煮詰めるのも私が。だから、いらしてね。