あらためまして、明けましておめでとうございます。
お正月は如何お過ごしですか?
私は朝から、おせち料理と適度に飲酒。
焼いた海老に、ビールは合いますね。
源氏物語は、未だ6巻目です。
この巻では、光源氏が生娘を側室にもらうのですが
娘は別の男性との子を授かる…という展開です。
他にも色々な人間関係が描かれています。
6巻では脇役的に登場する「玉鬘の君」が
私の中では輝いており、幸福感に満ちている印象。
玉鬘の君は、嫌々ながら不細工な男性と結婚しました。
”結婚させられた”という表現が正しい位。
光源氏に思い入れも有り、源氏も彼女が好きだった。
結婚後も「こんな不細工で取り柄の無い男と結婚した私の人生は真っ暗よ」という日々が続く。
しかし6巻目では、子にも恵まれ夫と相思相愛で、幸福感が伝わってくる。
光源氏とも、個人的感情が客観的で、距離感も良い。
私の感想ですが…
彼女は「もう、この男と生きていくしか道が無い」と諦めたのでは無く
次第に「あれ…?私、彼の事が好きかも。。」と、自然に変化したのだと思う。
不細工だけど、彼の男気・優しさ・いつも想ってくれる安心感
彼のダンディズムに気づいたのでは無かろうか?
そして、「私と結婚出来てラッキーよね、私に尽くすのは当然よ!」のおごりが全く無く
夫を慕い、尊重している。
幸せな夫婦、男女の思い遣りが伝わります。
私の想像ですが…
現代でいうと、「子供達はオレが見てるから、たまには友達と食事に行っておいで」と言われてそうだ。
女房がしんどい時は、洗濯をたたんだり、食器洗いをやってそうだ。
そんな夫の三歩後ろを歩いてそうな妻だ。
夫の携帯電話のメールチェックなんて、こっそりやらないと思う。
同じ景色を眺め「あれ、キレイだね」と言い、同じ物を食べ「これ、美味しいね」と共感する。
思い遣りと敬意、愛されているという安堵感がお互いの根底にある。